3ポイントシュート成功は41本中わずか5本「ありえない」とポポビッチHCもお手上げ
現地11日、スパーズはアウェーでロケッツと対戦し82-93で敗戦。今シーズン3勝19敗のチームは17連敗目を喫し、チームワースト記録を更新した。
この試合、スパーズは序盤から互角の戦いを演じ、第4クォーター残り5分の段階で75-79とロケッツにくらいついていく。しかし、ここ一番での決定力に欠けたチームはそのままロケッツに逃げ切り勝ちを許してしまった。3ポイントシュートは41本中わずか5本成功に留まった。
スパーズの新人ビクター・ウェンバニャマは、33分出場で15得点18リバウンド5ブロック3アシストと攻守にわたって奮闘したが、負の連鎖を断ち切ることはできなかった。「もちろん簡単な状況ではない。ただ、僕たちには(戦い続ける以外の)選択肢はないんだ」とウェンバニャマは悔しさを語るが、苦境に陥ってもチームは正しい方向に進んでいると信じている。
「戦い続けて、やり続けてきたことを貫くことだ。長い目で見れば僕たちが勝者になれることを誰も疑っていないのは良いことだ。負けるのは嫌いだけど、長期的な視点でのゴール達成にフォーカスしている」
グレッグ・ポポビッチヘッドコーチは「NBAはシュートを決めないといけない。3ポイントシュートが41本中5本成功はありえないことだ。あれだけシュートを外すと、何をするべきなのか分からなくなる。とても難しくなってしまう」とシュート力の低さを嘆く一方で、「ディフェンス面では良い仕事をしてくれた。その点については誇りに思う」とポジティブなコメントも残している。
そして指揮官は、「彼らはあらゆる部分で成長している。シュートを決めることに関しては、いずれブレークしてくれればいいね」と、少しずつではあるがチームは前に進んでいると続ける。
現在のスパーズは、ウェンバニャマを中心とした世代交代を行い、今ではなく数年後の勝利を目指したチーム作りを行なっている。とはいえ、ここまで負け続けるのは負け癖が染みつくなど長期的な面においてもマイナスが小さくない。そろそろ。勝利という成功体験をつかむことも必要だ。