クリスタプス・ポルジンギス

開幕から5連勝、敗れてもチームの雰囲気はポジティブ

セルティックスはティンバーウルブズ相手のオーバータイムにもつれる激闘を109-114で落とし、今シーズン開幕から6試合目にして初の黒星を喫した。前半はわずかな差ではあってもリードする時間帯が長かったが、後半になると追いかける側に回る。第4クォーター残り2分でジェイレン・ブラウンの3ポイントシュートで一度は101-98と勝ち越すも、すぐにジェイデン・マクダニエルズに3ポイントシュートを決め返され、レギュラータイムのラスト1分40秒は得点が動かなかった。

両チームともにオフェンスよりもディフェンスが目立つ試合展開の中、セルティックスはレギュラータイム最後のオフェンス3回のうち2回がドリュー・ホリデーの、アル・ホーフォードのターンオーバーでシュートを打てずに終わっており、流れは良くなかった。延長に入って一度はリードを奪ったものの、アンソニー・エドワーズの3本連続でシュートを決める活躍に押し切られた。

試合後、セルティックスが敗れたにもかかわらずロッカールームの雰囲気は非常に良かったという。指揮官ジョー・マズーラは「ウルブズは素晴らしいバスケをしたし、ウチもそれに応えて戦った。お互いに最大限の力を出し切った」と、両チームの健闘を称える。それは結果よりも、開幕直後のこの時期にレベルの高いゲームができたことへの手応えだった。

開幕から勝ち続けた5試合よりも、このウルブズ戦の方が内容に手応えがあった。自分たちの殻を打ち破るようなパフォーマンスが見られたことを指揮官はプラスに受け止めている。「まだ76試合残っているからね、いろんなことが起きるだろう。この試合は、自分たちのどこが良くて、どこに改善の余地があるかを考える良い機会になった」と彼は言う。

セルティックスの一員として初めて負けを経験したクリスタプス・ポルジンギスも「勝っていると成長しているように感じるけど、実際は勝つか学ぶかだと思う。今夜は悔しい負けになったけど、こういう時こそチームは一番成長できる」と語る。

デリック・ホワイトの欠場でプレータイムと役割が増したペイトン・プリチャードやサム・ハウザーが良いパフォーマンスを見せたこともセルティックスにとってはポジティブな出来事だ。5勝1敗と好スタートを切ったから言えることかもしれないが、セルティックスは敗れてもなお自信を強め、良い歩みを進めている。