「彼にその能力がないと思ったら、私が打たせることはない」とハムHCはデービスのポテンシャルを確信
レイカーズのアンソニー・デイビスは、言わずと知れたリーグ屈指のビッグマン。昨シーズンも平均25.9得点、12.5リバウンド、2.0 ブロックと見事なプレーを披露し、オフェンス面においても、インサイドだけでなくミドルレンジからも確率良くシュートを決めている。だが、レイカーズのダービン・ハムヘッドコーチは、デービスに3ポイントシュートをもっと積極的に打ってほしいと考えている。
昨シーズン、デービスの3ポイントシュートは1試合平均1.3本の試投数と過去8️シーズンで最低の数値に終わり、成功率は25.7%だった。レイカーズ加入初年度の2019-20シーズンには平均3️.5本の試投数(成功率33.3%)を記録したが、翌年以降は2.8、1️.5、1️.3と年々長距離砲を狙わなくなっている。
このような傾向をハムは変えたい意向で、現地10日の練習後の取材でこう語っている。「3ポイントシュートが打てれば、彼はより安定したシューターとなる。だから、得意な距離だけでなく、そこから離れたシュートでも安定感を増すことに彼は取り組んでいる。シュートを打つことに躊躇しないで、考えすぎないでほしい。だから彼が良い表情の時はシュートを打つように促している」
さらにハムは、「おそらく彼はやらないだろうし、もし実行してくれたら私は衝撃を受けるが、1試合で6本、少なくとも前半で3本の3ポイントシュートを打ってほしいと伝えている」と続ける。
ここまでのデービスの成績を見ればわかるとおり、彼は決して3ポイントシュートを得意としている選手ではない。昨シーズン、自己ベストとなるフィールドゴール成功率56.3%を記録したのは、長距離砲を打つ回数が減ったことが影響していると考えるのが妥当だ。しかし、ハムはデービスの3ポイントシュートに大きな期待を寄せている。「彼にその能力がないと思ったら、私が打たせることはない。彼の能力は十分すぎるほどで、(3ポイントシュートに対して)よりフォーカスしてくれれば、これまでの素晴らしいプレーに加えてやってくれると思う」
指揮官が、デービスの長距離砲にこだわるのは起用法も影響しているだろう。今シーズンのレイカーズは、デービスとクリスチャン・ウッド、もしくはジャクソン・ヘイズと併用するツービッグの起用法を模索している。その場合、デービスが4番ポジションを務めることになるため、今までよりシュートレンジを広げることが理想的だ。
デービスは今のオフェンスリズムを崩すことなくどこまで長距離砲を狙っていけるか。彼のプレーはレイカーズの選手起用にも大きな影響を与えるだろう。