オースティン・リーブス

アメリカとリトアニアが4勝0敗でいち早く決勝トーナメント進出を決める

モンテネグロとの一戦は、アメリカ代表にとってはトレーニングキャンプ開始から初めて経験する『苦戦』だった。3ポイントシュートが成功率26.3%と決まらず、リバウンドでは31-49と圧倒され、ニコラ・ブーチェビッチに18得点16リバウンドとエースの働きをされた。

前半はシュートが全く入らなかったアンソニー・エドワーズが後半に立ち直り、ようやくエンジンがかかったアメリカはリードを奪うが、モンテネグロを突き放すには至らない。第4クォーター残り3分で72-68、ここでオースティン・リーブスが値千金の3ポイントシュートを沈め、そこからジャレン・ジャクソンJr.のフックショット、ミケル・ブリッジズのレイアップ、アンソニー・エドワーズのジャンプシュートと連続得点で81-71まで点差を広げ、最終スコア85-73で勝利した。

アメリカはリバウンドで常に劣勢で、セカンドチャンスポイントは3-22と大差を付けられた。先発センターのジャクソンJr.は序盤からファウルトラブルに見舞われ、リバウンドがゼロに終わっている。それでもスピードと激しさで上回り、モンテネグロから22ものターンオーバーを引き出し、ファストブレイクポイントでは23-2と圧倒した。

またこの試合でもベンチポイントで39-26と上回り、選手層の厚さが生きた。セカンドユニットのリーブスが12得点、タイリース・ハリバートンは10得点、パオロ・バンケロは8得点と、誰がコートに立っても力を落とすことなく、バリエーション豊かなバスケが実践できている。

エドワーズは前半に無得点だったが、それでも後半は17得点と調子を上げた。「必要な積極性を出せずにチームを失望させてしまった。シュートが入らなくなって打たなくなり、普段やらないようなプレーをしてしまった。ハーフタイムに自分を奮い立たせたよ」と彼は言う。

そしてリーブスはこう語る。「厄介なチームだったけど、こういった試合で厳しい状況に追い込まれたことで、逆境の中でどうプレーすべきかを知ることができた」

グループJはアメリカとリトアニアが4勝0敗、モンテネグロとギリシャが2勝2敗になったことで、最終戦を待たずしてアメリカとリトアニアは決勝トーナメント進出を決めている。