指揮官ダントーニも「誰と交換でもトレードしない」
ジェームズ・ハーデンの連続40得点超えも5試合で終わったが、ロケッツは12月中旬からの13試合で11勝2敗を記録し、西カンファレンス5位にまで順位を上げてスタートダッシュの失敗を取り戻した。チームを救ったのが驚異的なスタッツを残しているハーデンなのは間違いない。ただ、先発センターのクリント・カペラもまた、チームの躍進に大きく貢献している。
カペラは、12月11日からの13試合で平均16.5得点、15.2リバウンドを記録。1月3日のウォリアーズ戦では29得点21リバウンドを記録し、今シーズン3度目の20-20をやってのけた。今シーズンは得点(17.2)、リバウンド(12.9)、アシスト(1.4)、フリースロー成功率(60.3%)でキャリアハイの数字を残しているカペラ本人も、今の状態に自信を持ち、「オールスターレベルのプレーができていると思う。それはスタッツを見てもらえれば分かる。チームも勝てているし、インパクトを与えられている。もちろん、MVPはジェームズだよ」と語る。
そのカペラは、1月3日に発表されたNBAオールスター2019のファン投票途中経過(1回目)では西のフロントコート部門トップ10には入らなかった。それでもヘッドコーチ投票で決まるリザーブ選手として、キャリア初の球宴出場もあり得る。
カペラは「オールスターレベルであることを証明しないといけないね」と言う。「自分のプレーにも、チームのプレーにも自信があるんだ。チームメートも自分の力を信じてくれている。NBAではどの試合でもベストプレーヤーと対戦しなければならない。だからこそ努力するんだ」
ヘッドコーチのマイク・ダントーニも、カペラの成長を喜んでいる。「交換条件に誰を出されても、彼をトレードしたりはしない。彼はオールスターレベルのプレーをしている。ジェームズの影に隠れていて、あまり気づかれていないだろうが、1試合20リバウンド近く記録して、フィールドゴール成功率も60%から70%で、フリースローも決められる。ピック&ロールもセットしてくれる。チームにとって最も重要な選手の一人だ」
ハーデンの圧倒的なパフォーマンスにより印象が薄くなってしまうのは否めないが、カペラの働きもオールスターレベルと言って差し支えない。これだけのスタッツを残し、チームの勝利に貢献している以上、昨年のオフに結んだ5年9000万ドル(約100億円)の大型契約にも納得がいく。少なくともリザーブ選出は当確のハーデンに続き、カペラもオールスターゲームに出場できるかどうかは、今後も今のレベルを維持できるかにかかっている。
Clint Capela tied a career-high with 29 PTS and grabbed 21 REB as the @HoustonRockets got the OT win at Oracle! ?#Rockets pic.twitter.com/akUtaqOi4o
— NBA TV (@NBATV) 2019年1月4日