「みんなが自分を気にかけてくれているということ」
1月3日に発表されたNBAオールスター2019ファン投票中間発表の結果に驚いたのは、ファンだけではない。西カンファレンスのガード部門2位の票数を獲得しているデリック・ローズも、まさかの票数に驚き、そしてファンに感謝した。
ローズは、ウォリアーズのステフィン・カリー(79万3111票)に次いで、ガード部門2位の69万8086票を獲得。もしこのまま2位を維持できれば、先発の一人として7年ぶりにオールスターゲームの舞台に帰ってくる。第1回目の中間発表の結果について、ローズは「感動した。とても感動した。愛が憎しみを上回るということだね。この立場に立たせてもらえるなんて、自分からお願いできるようなことではないからね」とコメント。「僕は自分自身を周りに売り込んだりしない。そういう性格ではないから、Instagramのアカウントも持っていない。どういう理由かは分からないけれど、みんなの心に自分があって、みんなが自分を気にかけてくれているということだよね」と、続けた。
選出されると思っていなかったというローズは、オールスター期間中の休みを利用し、マリブに家族と旅行に行く計画を立てていたという。仮に先発から外れたとしても、少なくともヘッドコーチの投票で決まるリザーブチーム枠に入れる可能性は高い。オールスターゲーム出場は、ローズにとっても感慨深いだろう。彼は、もし選出されたら、息子と娘を開催地のシャーロットに連れて行くと語った。
足首の負傷で欠場中のローズだが、今シーズンは32試合(先発11試合)に出場し、平均18.9得点、2.8リバウンド、4.8アシスト、フィールドゴール成功率48.6%、3ポイントシュート成功率46.2%というスタッツを残している。主にシックスマンとして起用されているが、本人は先発に強いこだわりを持っていない。それどころか「最高のベンチプレーヤーになりたい」ともコメントし、キャリア初のシックスマン賞を個人の目標に掲げているほどだ。
家族旅行はキャンセルすることになりそうだが、彼の家族も、同じNBA選手も、そして世界中のファンも、完全復活を遂げたローズが球宴の舞台に立つ姿を見たいと思っているに違いない。