現在も身体が成長中「今はシューズなしの測定で211cmだ」
ロケッツのアルペラン・シェングンはNBA2年目の昨シーズン、75試合に出場して平均14.8得点、9.0リバウンド、3.9アシストと1年目から大きく成績を向上させた。過去3シーズン続けてリーグ下位に低迷しているロケッツだが、若きエースのジェイレン・グリーンに加え、今オフにはフレッド・バンブリート、ディロン・ブルックスと即戦力のフリーエージェントを獲得。イメイ・ユドカ新ヘッドコーチの下で巻き返しを図る中、シェングンはチームに欠かせないビッグマンとなっている。
ポッドキャスト番組『The Bradeaux & Will Show』に出演したシェングンは、周囲の期待がより高まる3年目に向けて意気込みを語った。まずオフェンス面に関して、「もっと3ポイントシュートを打ちたい。それが目標だ」と言い、昨シーズンは1試合平均でわずか0.8本の試投数だった長距離砲を増やしていく考えを示した。それはシュート力の向上に大きな手応えを感じているからに尽きる。
「昨年と比べて今はより身体が絞れている。そしてシュートは良くなっている。ここまで主にシュートとフットワークについてのトレーニングを行っているんだ。もっとコート上での動きを改善する必要があるのは分かっているよ」
また、守備面についてはこう続ける。「これまでよりも良いディフェンスを見せたい。これまでが酷かったとは思わないけど、昨シーズンはピック&ロールの対応に苦戦していた」
新ヘッドコーチの下、久しぶりにフリーエージェント市場で大金を費やすなど、今オフのロケッツは新しいシーズンに何としても負の流れを断ち切りたいという強い意志が見える。そして、シェングンも「この夏は僕にとって本当に重要だ」と、プロ3年目でのさらなるステップアップへ気合いが入っている。そして家族を母国のトルコから呼び寄せ、心身ともに充実した環境でバスケットボールに集中している。「家族は練習の間、本当によくサポートしてくれている。この夏、どこでトレーニングをするのかずっと考えていた。LAやマイアミには行きたくなかった。夜に遊ぶ場所がどこにでもあるからね。だからサンタバーバラを選んだんだ。ここはのんびりしているからね」
ちなみに余談だが、今月末に21歳の誕生日を迎えるシェングンの身体は成長途中にあるようで、「僕がNBAに入った時は206cmで、翌年には208cmに伸びていた。今はシューズなしの測定で211cmだ」と語った。身長のようにシェングンがよりスケールの大きいビッグマンになれば、ロケッツは新シーズンの台風の目になれるはずだ。