カリーとトンプソンに感謝「史上最高のシューター2人から学んだ」
ジョーダン・プールはクリス・ポールとのトレードでウィザーズへと放出された。常勝ウォリアーズの次世代を担う中心選手として4年の大型契約を結んだはずが、それから1年もたたずして再建チームへと放出された。
そのプールがサマーリーグの会場に姿を見せ、移籍から初めてメディア取材に応じた。「ドレイモンド・グリーンに殴られた事件がどんな影響を及ぼしたか」という質問には答えなかったが、新天地での挑戦への意欲を語っている。
「どのような状況、どのような役割でもやり遂げる、それが僕なりのプライドなんだ。役割は大きく変わるけど、そこで効果的に仕事をこなしてみせるよ。どんな機会が訪れようとも、必要なことを見つけ出して実行するつもりだ」
「この移籍は僕のプレーの幅を広げることに繋がる。新しいフロントの下に意欲に満ちた選手が集まってスタートを切るわけだから、ここで長くプレーしたいと思っている」
そして彼はウォリアーズ時代を振り返り、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンにあらためて感謝の言葉を語った。
「史上最高のシューター2人から、練習や試合だけじゃ学べないこと、外側からじゃ学べないことを学ばせてもらい、それを自分のスキルセットに取り入れ、得意なプレーへと発展させていった。そのことには感謝しかないよ」
それにプールはこの関係が途絶えたとは思っていない。「僕らはいつでも電話できる関係だ。ステフにもクレイにも、電話したりメールしたりできる。だから関係が切れるわけじゃない」
昨シーズンのプールのパフォーマンスは正直冴えないものだったが、チームリーダーのドレイモンド・グリーンと衝突したところから歯車が嚙み合わなくなり、退団へと至った過程には不運な要素も多く、必ずしもプールだけに非があるわけではない。このトレードはウォリアーズにとって長期的なチーム作りの失敗でもある。
ただ、そこにプールはもうこだわっていない。新たな挑戦を受け入れ、プレーヤーとして成長して新たな全盛期を築くつもりだ。新たな挑戦をポジティブに受け止めたことで、彼はもう再スタートを切った。