残り2分で同点に追いつくも、そこから中国の高さを上回れず
7月2日、バスケットボール女子日本代表が『FIBA女子アジアカップ2023』の決勝で中国と対戦した。
日本の先発はこれまでと同様に山本麻衣、林咲希、馬瓜ステファニー、赤穂ひまわり、髙田真希の5人。序盤は拮抗した展開が続いた。日本は林が3ポイントシュートを射抜き、髙田もトランジションスリーを決めるが、高確率でミドルシュートを決められ速攻も許してしまう。ドライブとインサイドを強調したい中国に対し、日本は長距離砲で対抗。互いにやりたいスタイルを貫き、17-17と全くの互角で第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、205cmのセンター、シュー・ハンに3ポイントシュートとゴール下を許して7連続得点を奪われてしまう。スピードが持ち味の司令塔、ユアン・リーの強気なアタックも止められず追いかける展開が続いた。それでも、ディフェンスの強度を上げて中国のミスを誘発するなど、我慢の時間帯を守備で凌いた。そして、ドライブで確実に点差を縮めていき、残り4分に星杏璃のドライブが決まって27-26と逆転した。これで流れに乗った日本は直後に24秒バイオレーションを誘発し、さらに髙田が貴重な3ポイントシュートを射抜いた。髙田は身体を当ててタフショットを強いり、攻めてはポンプフェイクからゴール下を決めるなど、ハンとのマッチアップで上回った。こうしてディフェンスからリズムをつかんだ日本は林の3ポイントシュートで締めくくり、0-7でスタートしたこのクォーターを18-9で上回った。
35-26で迎えた後半、日本は再びハンに7連続得点を許し、一気に2点差まで迫られてしまう。山本とオコエが3ポイントシュートを決め返すも、ハンへの警戒を強める中で他の選手のドライブを許し、開始4分半で41-42と逆転された。その後、髙田がすぐさまフリーの3ポイントシュートを決め返し主導権を渡さず、山本のドライブで締めた日本が51-48とリードして最終クォーターを迎えた。
その後、何度も1点差に迫られながらも、日本は馬瓜のポストプレーでリードを保ち続ける。残り5分半にはショットクロックわずかな場面で宮崎早織がタフな3ポイントシュートを決め切り、6点差まで広げた。しかし、すぐさま連続で3ポイントシュートを決め返され、残り5分で同点に追いつかれると、再び3ポイントシュートを決められてセカンドチャンスポイントも許し、6点のビハインドを背負った。ミスが続き劣勢に立たされた日本だったが、連携プレーから林が3点プレーを成功させると、直後にはターンオーバー奪取から林のトランジションスリーが決まり、残り1分47秒で66-66の同点に追いついた。
しかし、日本はその後が続かなかった。ハンにゴール下を決められ、残り14秒にはフリースローを許し4点のビハインドを背負うと、2投目のフリースローが外れ、ハンにオフェンスリバウンドを奪われた。最後まであきらめない日本は髙田のゴール下で残り6秒に3点差としたが、ファウルゲームのフリースローを確実に決められ、最終スコア71-73で敗れた。