ポール・ジョージ

写真=Getty Images

第3クォーターはジョージだけでジャズの得点を上回る

ポール・ジョージは、今シーズン初の敵地でのジャズ戦に、並々ならぬ決意で臨んだ。ジョージは、43得点14リバウンド6アシスト5スティールの大活躍で、107-106での勝利に貢献。第3クォーターには22得点を記録し、たった一人でジャズが同クォーターに記録した20得点を上回った。

ジョージには、何がなんでもジャズ本拠地ヴィヴィント・スマート・ホーム・アリーナでリベンジを果たしたい理由があった。昨シーズンのプレーオフ・ファーストラウンド第6戦、ジョージはこの会場でフィールドゴール16本中わずか2本の5得点に終わり、チームも91-96で敗れてシリーズ敗退が決まった。この時の悔しさが、彼の脳裏に残っていた。

ジョージは試合後「前回この会場でプレーした時の自分のパフォーマンスには、全く納得できなかった。自分の責任だったと思っている。それが頭にあったんだ」と、語った。

ジョージは、昨シーズンを通じて右ひじが万全ではない状態でプレーし続けた。今年のオフには、左ひざの手術と一緒にひじの処置も受け、今シーズンに備えた。とはいえ、ケガが言い訳にならないことは、彼が誰よりも理解している。だからこそ結果を残してチームを勝たせたかったのだろう。それが、19日のキングス戦に続いて2試合連続して43得点のパフォーマンスに繋がった要因だった。

この試合では、プレーオフさながらの激しいコンタクトも見られた。特に第4クォーター終盤の攻防は緊迫感に満ちていた。サンダーが2点リードで迎えた残り32.8秒、デニス・シュルーダーがインバウンドパスをドノバン・ミッチェルに奪われたものの、すぐにシュルーダーがミッチェルからスティールでボールを奪い返し、サンダーは勝負どころでポゼッションを渡さなかった。コートを叩いて悔しがったミッチェルは、残り1.5秒にラッセル・ウェストブルックをファウルアウトに追い込んだものの、決めるべきだったフリースロー1本目を外し、外してセカンドチャンスからの得点を狙うべきだった2本目を成功させてしまい、サンダーに勝利を譲る形になってしまった。

ミッチェルは「フリースローを外してしまった。あれでは、どうにもできない。やってはいけないことだった」と、ミスを悔やんだ。

両チームが次に対戦するのは、2月22日。ジョージがリベンジを果たしたように、次回はミッチェルがホームで恥をかかされた借りを敵地で返そうとするだろう。これからも両チームの対戦は、プレーオフ並の激しい戦いになりそうだ。