トーマス・ケネディがハンガリー戦で10得点、モンゴル戦では11得点の大活躍
3人制バスケ『3×3』のワールドカップに参加している男子日本代表は、一昨日にスイスとオランダに連敗を喫した。スイスには粘りのバスケでリードする時間帯が長かったものの、終盤に2点シュートを連続で決められて1点差の惜敗。グループで負けなしのオランダにはサイズと身体能力だけでなく技術でも上回られ、13-21のノックアウト負けを喫した。
中1日で迎えたグループ最終日、日本はハンガリーに22-13、モンゴルに21-8といずれもノックアウトでの勝利を収め、2勝2敗のグループ3位で決勝トーナメント進出を決めている。
ハンガリー戦では序盤こそディフェンスで相手のフィジカルに押されてしまったが、オフェンスで取り返して点を取り合う展開に持ち込みつつ、ディフェンスでアジャスト。簡単に崩されずに相手にタフショットを強いて、攻撃に転じれば落合知也がゴール下での1対1を制し、コンビネーションで崩してトーマス・ケネディの2点シュートとバランスの良い攻めで相手を振り回す。最後は保岡龍斗がリバウンドを拾い、そのまま外にボールを持ち出すと迷いなく放った2点シュートを沈め、試合時間4分を残してノックアウト勝ちを収めた。
続くモンゴル戦ではケネディの得点力が爆発。試合開始から4本連続で2点シュートを決めて8-3とリードを奪う。そのケネディをベンチで休ませた時間帯にも保岡から佐土原遼の連携でイージーシュートを作り、2点シュートでリードを奪いながらそこに頼らず、ディフェンスとリバウンドでモンゴルに付け入る隙を与えない。保岡の2点シュートも決まり始めると、日本の優位はさらに強まった。
最後はケネディが相手のパスに腕を伸ばしてカットし、そのこぼれ球を拾うとすぐさま2点シュートを決めて21-8。4分18秒を残してノックアウト勝利となった。ケネディはハンガリー戦で10得点、モンゴル戦では11得点の大活躍。勝敗を左右するカギとなる2点シュートを2試合で14本中8本決めているのが大きい。
ともに1勝2敗で最終戦を迎えていたモンゴルを撃破した日本は、2勝2敗でグループDの3位となった。3×3のワールドカップは各グループ1位が準々決勝に進み、各グループの2位と3位はプレーインに回る。日本は明日のプレーインでグループAで2位のブラジルと対戦し、勝てば準々決勝でポーランドと対戦することになる。
男子日本代表メンバー
佐土原遼 F/192cm/広島ドラゴンフライズ
トーマス・ケネディ F/201cm/茨城ロボッツ
保岡龍斗 G/188cm/秋田ノーザンハピネッツ/ALPHAS.EXE
落合知也 F/195cm/ALPHAS.EXE
(予備登録選手)
小澤崚 G/176cm/ALPHAS.EXE
星川堅信 F/190cm/早稲田大学/UTSUNOMIYA BREX.EXE
女子日本代表メンバー
江村優有 G/162cm/早稲田大学
三田七南 F/179cm/ENEOSサンフラワーズ
高田静 G/168/ENEOSサンフラワーズ
中田珠未 C/182/ENEOSサンフラワーズ
(予備登録選手)
高橋未来 G/169cm/デンソー アイリス
山口奈々花 F/181cm/アイシン ウィングス