デリック・ローズ

写真=Getty Images

ケガのティーグに代わりに先発を務め躍動

ティンバーウルブズで完全復活を遂げたデリック・ローズが、好調を維持している。12月17日に本拠地ターゲット・センターで行われたキングス戦に先発出場したローズは、13得点に加えてシーズンハイとなる11アシストを記録し、132-105での勝利に貢献した。

普段はシックスマンとして起用されているローズだが、この日は負傷欠場したジェフ・ティーグに代わり、司令塔を務めた。ローズが得点とアシストでのダブル・ダブルをマークしたのは、ニックスに所属した2016年11月4日のブルズ戦以来で、約2年ぶりだった。

特筆すべきは、その効率性の高さにある。第1クォーターだけで8得点6アシストを記録したローズがダブル・ダブル達成までに要したプレータイムは、わずか12分だった。試合はウルブズが序盤からリードを広げ、ローズは第2クォーター残り2分51秒までに10アシストに到達すると、ハーフタイムまでに得点も二桁に乗せた。

2011年にNBA史上最年少(22歳と6ヶ月)でシーズンMVPを受賞したローズは、度重なるケガとの闘いを経て、プレースタイルを大きく変化させた。特に今シーズンから大きく変わったのは3ポイントシュート成功率で、開幕前の時点でキャリア成功率29.6%だった苦手なアウトサイドシュートを、猛練習の末に克服。今シーズンはキャリアベストの47.8%にまで成功率を伸ばし、現在リーグ3位にランクインしている。

シックスマンとしての起用も、プレーの効率性が上がった要因の一つだろう。ティーグが復帰するまでは先発起用になると見られているが、現在の彼の持ち場は、セカンドユニットに他ならない。キャリア初のシックスマン賞を今シーズンの個人目標に掲げ、先日「最高のベンチプレーヤーになりたい」と語ったローズは、今後も新たなスタイルでファンを魅了してくれそうだ。