創設&B2への昇格が同時期のA千葉と長崎の同期対決

アルティーリ千葉(自地区1位-2地区間1位/47勝13敗/東1位)vs長崎ヴェルカ(自地区2位-2地区間2位/43勝17敗/西2位)

クォーターファイナルでは青森ワッツを両日68得点に抑えた上で、脅威のオフェンス力を発揮してセミファイナルへ駒を進めたA千葉。トランジション&3ポイントシュート攻勢の長崎をどのように封じるか、ディフェンス面が鍵となるだろう。核となるマット・ボンズ対策は必須であり、いかに彼を自由にプレーさせないか。チームディフェンスの完成度に注目だ。

オフェンス面では全員でバランス良く得点し、相手に的を絞らせないようにしたいところ。B2有数のプレーメーカーである杉本慶はもちろんのこと、起点となれるレオ・ライオンズからの展開にも期待。ホームの地の利を生かして、序盤から流れを作っていたいところだ。

熊本ヴォルターズとのクォーターファイナル第1戦では、前半にビハインドを背負う展開から後半に激しいディフェンスでリズムをつかみ、連勝へと繋げた長崎。武器である3ポイントシュートの成功率は低調ではあっても、ペイントでしっかりと得点を重ねる試合巧者ぶりを見せた。

今シーズンのA千葉との対戦成績は1勝3敗で、いずれも90失点以上を喫している。そのため、まずはディフェンスで流れを渡さないようにしたいところ。A千葉はペイント内やフリースローでの得点割合が高いため、特にインサイドディフェンスが勝負のカギを握る。同じタイミングで創設され、一緒にB2に昇格した同期対決に注目だ。

西宮ストークス(自地区3位-2地区間2位/29勝31敗/東3位)vs佐賀バルーナーズ(自地区1位-2地区間2位/45勝15敗/西1位)

クォーターファイナルで上位シードだった越谷アルファーズを撃破して勝ち上がってきた西宮。勝利した第1戦と第3戦は最終クォーター中盤までビハインドを背負っていたが、持ち前のディフェンス力を発揮して逆転勝利を収める勝負強さを見せた。今シーズンの対戦では2勝2敗と五分なものの、勝利した2試合では佐賀のエースであるレイナルド・ガルシアが不在だったため今回は警戒して臨みたい。

ディフェンス力の高い佐賀に対して、いかに確率の高いシュートを打っていけるか。また、インサイドを果敢にアタックできるかが勝負のカギとなる。上位シードを破り、クォーターファイナルを突破した勢いで頂点まで駆け上がっていきたい。

福島ファイヤーボンズとのクォーターファイナルでは持ち前のディフェンス力を発揮して連勝した佐賀。西宮はリバウンド力があり、セカンドチャンスでの得点割合が高いチームのため、ディフェンスリバウンドの確保が必要だ。

また、西宮はターンオーバーからの得点やファストブレイクでの得点割合が高いため、オフェンスの終わり方には特に注意したい。西宮に敗戦となった2試合は、外国籍選手に約半数の得点を挙げられているため、どのように守るかに注目。西宮のハイペースに付き合わず、ディフェンシブなスローペースに持ち込むことで勝機を見い出したい。