名古屋Dはホームに強く、広島はアウェーに強い!? シュート別成功率を分析

この記事を開いてくれたすべての皆様、数字の沼へようこそ。自称『日本一スタッツをとる素人』である私しんたろうが、公式サイトのボックススコア(ベーシックスタッツ)から一歩踏み込んだ『アドバンスドスタッツ』を紹介、解説していきたいと思う。

今回は、ホームゲームやアウェーゲームでの決定率の違いを検証していきたいと思う。今回検証するスタッツは、第28節までの実質シュート決定率(eFG%)と、それらを細分化した2ポイントシュート決定率(2FG%)、および3ポイントシュート決定率(3FG%)を、ホームとアウェーそれぞれのランキングを算出し、チームごとの傾向を見ていく。実質シュート決定率については、過去の記事を参照してほしい(https://basket-count.com/article/detail/124534)。

早速ランキングを見ていこう。まずは、efG%ランキングから。

順位   チーム   HOMEeFG% チーム   AWAYeFG%
1位 名古屋D 56.1% 広島 55.8%
2位 広島 55.9% 島根 54.7%
3位 千葉J 55.4% 川崎 54.3%
4位 川崎 53.9% 群馬 54.0%
5位 北海道 53.2% 三遠 53.1%
6位 茨城 53.1% 京都 52.9%
7位 琉球 53.0% 千葉J 52.9%
8位 SR渋谷 52.9% 富山 52.2%
9位 島根 52.8% 信州 52.1%
10位 大阪 52.3% 秋田 52.1%
11位 群馬 52.0% 横浜BC 52.0%
12位 富山 51.6% 三河 51.8%
13位 横浜BC 51.6% 名古屋D 51.5%
14位 新潟 51.4% 大阪 51.5%
15位 A東京 51.1% 仙台 51.2%
16位 滋賀 50.9% SR渋谷 51.1%
17位 京都 50.4% 宇都宮 50.4%
18位 三遠 50.3% 茨城 50.3%
19位 三河 50.2% 琉球 50.1%
20位 信州 49.0% FE名古屋 49.9%
21位 仙台 48.5% 北海道 49.7%
22位 宇都宮 48.0% 新潟 49.3%
23位 秋田 47.4% 滋賀 48.9%
24位 FE名古屋 47.2% A東京 47.9%
平均 51.59% 平均 51.65%

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、千葉ジェッツ、レバンガ北海道、茨城ロボッツ、琉球ゴールデンキングス、アルバルク東京は、ホームゲームにおいて決定率が大きく上昇するチームであることが分かる。

続いて、2ポイントシュート決定率のランキング。

順位   チーム   HOME2FG% チーム   AWAY2FG%
1位 千葉J 55.8% 広島 57.5%
2位 名古屋D 55.8% 川崎 56.4%
3位 横浜BC 54.9% 千葉J 56.1%
4位 広島 54.9% 富山 55.3%
5位 琉球 54.6% 信州 55.2%
6位 群馬 54.2% 群馬 54.9%
7位 北海道 54.2% 横浜BC 54.3%
8位 川崎 54.1% 三遠 53.6%
9位 大阪 54.1% 島根 53.3%
10位 SR渋谷 53.8% 三河 53.2%
11位 島根 53.7% 名古屋D 52.7%
12位 富山 53.6% FE名古屋 52.7%
13位 信州 53.0% SR渋谷 52.6%
14位 茨城 52.9% 京都 52.0%
15位 三河 52.8% 北海道 51.7%
16位 A東京 52.2% 仙台 51.5%
17位 三遠 51.8% 秋田 51.4%
18位 京都 51.1% 滋賀 50.7%
19位 新潟 49.9% 新潟 50.7%
20位 仙台 49.8% 宇都宮 50.1%
21位 滋賀 49.7% 大阪 49.9%
22位 FE名古屋 48.5% 琉球 49.7%
23位 宇都宮 47.3% 茨城 48.5%
24位 秋田 46.1% A東京 48.3%
平均 52.45% 平均 52.60%

2ポイントシュートは距離が近いため、平均に大きな差はない。しかし、名古屋D、A東京、琉球、茨城、大阪エヴェッサはホームの決定率が高く、ファイティングイーグルス名古屋や広島ドラゴンフライズは反対にアウェーゲームの決定率が高い傾向にあった。

最後に3ポイントシュート決定率ランキングを見ていこう。

順位   チーム   HOME3FG% チーム   AWAY3FG%
1位 名古屋D 38.2% 島根 38.1%
2位 広島 37.7% 大阪 36.1%
3位 新潟 36.3% 京都 36.0%
4位 川崎 36.2% 広島 35.7%
5位 千葉J 36.1% 茨城 35.4%
6位 滋賀 35.8% 三遠 35.1%
7位 茨城 35.8% 秋田 34.7%
8位 北海道 34.4% 群馬 34.6%
9位 琉球 34.4% 川崎 34.5%
10位 島根 34.3% 宇都宮 34.1%
11位 SR渋谷 34.1% 琉球 33.5%
12位 京都 33.4% SR渋谷 33.4%
13位 A東京 33.0% 仙台 33.4%
14位 富山 33.0% 横浜BC 33.0%
15位 秋田 32.8% 千葉J 32.9%
16位 宇都宮 32.5% 名古屋D 32.8%
17位 大阪 32.4% 三河 32.8%
18位 群馬 32.1% 信州 31.9%
19位 横浜BC 31.8% A東京 31.8%
20位 三遠 31.2% 新潟 31.5%
21位 仙台 31.0% 富山 31.3%
22位 三河 30.7% 滋賀 30.5%
23位 FE名古屋 30.6% FE名古屋 30.4%
24位 信州 29.8% 北海道 30.0%
平均 33.64% 平均 33.47%

これまで名前が挙がったチーム以外で注目なのは、6%近く差が見られた滋賀レイクス、5%近い差が見られた新潟アルビレックスBB、京都ハンナリーズ、大阪だろう。

これまでの結果は対戦したチームやその時のチームコンディションによって変化する数字なため、このスタッツだけでホーム/アウェーの是非を語ることはできない。しかし、54試合を終えた現時点での傾向は、ホームゲームを獲得してポストシーズンを迎えるべきチームを判断する材料になるのではないだろうか。