レブロン・ジェームズ

1カ月ぶりのプレーで19得点「チームの戦う姿に元気をもらった」

レブロン・ジェームズが現地3月26日のブルズ戦で戦線復帰を果たした。右首のケガで約1カ月間、13試合を欠場したが、複数のメディアによる「レギュラーシーズン最後の数試合に出場する見込み」という報道を先週に否定し、予定より早くコートに戻って来た。

ベンチスタートではあったが試合開始約6分で投入され、最初は動きにややぎこちない部分もあったが、次第に感覚を取り戻した様子。30分プレーしてチームトップの19得点、8リバウンド3アシストを記録している。ただ、レイカーズは108-118でブルズに敗れた。

「大丈夫だと感じた」というのが、試合後のレブロンの第一声だった。「試合のリズムはとても大事なもので、何度かターンオーバーをしたり、ディフェンスで簡単にシュートを打たれたりして、前と変わらない感覚とはいかなかったけど、4週間も休んでいたから無理もない。それを乗り越えてシーズン終盤戦に良いプレーをしたい」

レギュラーシーズン残り8試合というタイミングで復帰することについて彼は「試合の数よりも自分の感覚だ。爆発的に走ったりジャンプした時にどう感じるか」と言う。「このレベルでプレーするのは簡単じゃないけど、ベストを尽くす。レギュラーシーズンが終わる前にできる限りのことをやりたいんだ」

足のケガについて詳細は発表されていないが、1カ月での復帰は「ドクターによれば今まで例がないほど早く回復したらしい」というもので、現状の回復についても「明日目が覚めた時にどう感じるか次第」と、まだまだ万全ではない。

今後、手術が必要となる可能性もあるというが、レブロンは「手術をしなかったのは『足のレブロン』がやめておけと言ったからだ」と説明した。「シーズン終了後に手術が必要かどうか、今のところは必要ないと思うけど、シーズンが終わったタイミングでMRI検査をして決める。手術が必要になってもシーズン終了後だし、それを知らせるつもりもない。次のシーズンが始まる頃には準備万端になっているよ」

NBAの厳しい戦いを20年間続けてきた彼に、シーズン終盤に100%のコンディションは望めないのだろう。それでも彼はチャンスがある限りは戦い続けるし、高いモチベーションを持ってチームに戻ってきた。この1カ月を8勝5敗で乗り切ったチームを信頼し、ここからは自分が引っ張ろうとしている。

「チームが良い戦いをしてくれたことで、まだチャンスはある、プレーオフに行けるという気持ちになった。考え方が変わったわけじゃなく、自分の治療やワークアウトにより力が入ったと言うべきかな。チームの戦う姿に元気をもらったんだ」

「だから心配はいらない。ただコートに出て、高いレベルでプレーし、勝つためのチャンスをつかみ取るよ」