リバウンドで競ってバランスを崩し、右膝の挫傷で2~3週間の離脱に
現地3月21日のサンダー戦で、クリッパーズのポール・ジョージが右膝を痛めた。第4クォーター残り4分半、リバウンドを争った際にルグエンツ・ドートと接触。バランスを崩して着地することになり、膝に負荷が掛かった。そのままコートに倒れたジョージは痛みに悶絶し、起き上がることができず。それまで35分の出場で18得点7リバウンド5アシスト3スティール1ブロックと攻守に活躍していたジョージを欠いたクリッパーズは、100-101と1点差で接戦を落としている。
クリッパーズはジョージとカワイ・レナードの2人をエースとするチームだが、休みなくチームを牽引し続けていたのはジョージだ。ここまで56試合に出場、1月中旬に右のハムストリングを痛めて5試合を欠場した後、いずれもバック・トゥ・バックの2試合目となった1月18日のジャズ戦と29日のキャバリアーズ戦で休養したものの、そこから20試合は休みなくプレーし続けていた。
ここまで平均23.8得点、6.1リバウンド、5.1アシストを記録。カワイを筆頭に調子の良い選手がいたらプレーを託してさらにリズムに乗せ、誰もいなければ自分で試合を決めに行く。自己犠牲の精神を当たり前のように発揮してチームを動かしていたジョージのケガが痛手なのは間違いない。
試合後、ジョージの長期欠場の可能性について問われたカワイは「どうなるか分からないけど、どうなるにせよ僕たちは優勝を目指したい」と、ニコラ・バトゥームは「今は連絡を待つしかない。ケガが深刻なものではなく、早く戻って来れることを願うよ。PG(ジョージ)は僕らのキープレーヤーだ。ただ、彼を欠く時期があったとしても、僕らは戦わなければいけない」とコメント。サンダーのドートも「足が接触したけど、わざとじゃないのは見れば分かると思う。大きな問題にはならず、彼が次の試合で戻って来ることを願うよ」と語った。
彼らの願いも空しく、ジョージは膝の挫傷で2週間から3週間の離脱と診断された。レギュラーシーズン最終戦は2週間半後の4月9日で、復帰から数試合で、あるいはぶっつけ本番でプレーオフに臨むことになる。
現在クリッパーズは西カンファレンスの5位だが、7位とのゲーム差は1.5しかない。7位以下になってプレーイン・トーナメントを戦うことになれば過密日程と向き合うことになり、ベテランの多いクリッパーズには負担が大きい。しかも昨シーズンにカワイ抜きでティンバーウルブズとペリカンズに敗れたプレーイン・トーナメントは嫌な記憶でしかない。
ジョージのリハビリが順調に進み、できる限り早く復帰できることを願いつつ、クリッパーズは今の順位を死守しなければならない。カワイとジョージの体制になってから、常にケガに泣かされ続けているクリッパーズは、この難局を乗り越えることができるだろうか。