ファウルトラブルに陥り、プレータイムが伸びず
ネッツがホームにキャバリアーズを迎えた一戦で、渡邊雄太が3試合ぶりに2桁を超えるプレータイムを獲得した。
第1クォーター残り3分半、ミケル・ブリッジズに代わり早くも渡邊に出番が訪れる。渡邊はリッキー・ルビオとマッチアップした際には軽快なフットワークで縦への侵入を許さず、クローズアウトシチュエーションでも3ポイントシュートとドライブを許さない絶妙な間合いで守るなど、持ち味のディフェンス力を発揮した。また、味方のディフレクションからボールを奪ったシーンでは前線に走るディロン・シャープへパスを送り、同選手のワンマン速攻をアシストした。攻守ともに安定してプレーしていた渡邊だったが、キャリス・ルバートにシュートファウルを誘われ、ルーズボール争いで積極的にボールを奪いに行ったことで第1クォーターからいきなり2つのファウルをコールされてしまった。
さらに第2クォーター中盤にも出番が回ってきたが、ルバートのドライビングレイアップに対しシュートブロックを試みたプレーでファウルを取られ、わずか1分でベンチに退くことに。約4分半の出場で3ファウルとアジャストできず、プレータイムが伸び悩んだ。
前半を55-61で折り返したネッツは、第3クォーターだけでミッチェルとダリウス・ガーランドに9得点を奪われるなどガードコンビを止められず一気に失速した。21点ビハインドの残り4分17秒、渡邊が再びコートに。献身的なディフェンスをベースにオフェンスではカウンターでマークマンを抜き、キックアウトで味方のオープンシュートを生み出すなど潤滑油として機能。パスフェイクからリングにアタックし、フィニッシュまで持って行った場面ではジャレッド・アレンのシュートコンテストに阻まれたが、セカンドユニットが奮闘したことで最大24点まで開いた点差を16点にまで戻して最終クォーターへ突入した。
このままの勢いを持続させたいネッツだったが、開始1分に渡邊が痛恨のパスミスを犯してしまう。左サイドへのパスをカットされてハリーバックした渡邊はミッチェルのアタックに備えるも、シュートブロックの上から強烈なダンクを叩きこまれてしまった。これで流れを持っていかれたネッツは再び20点のビハインドを背負った。そこから11-0のランを繰り出して点差を詰めたが逆転には至らず、109-115で敗れ4連敗となった。
渡邊は11分のプレータイムでフィールドゴール1本中0本成功の無得点に終わったが、4リバウンド1アシスト1スティールを記録し、出場時のプラスマイナスは＋4を数えた。ファウルトラブルがなければ、プレータイムが伸びてもおかしくはない展開だったため、今後も少ないチャンスを生かして信頼を勝ち取ってほしい。
