ディアロン・フォックス

フォックスの勝負強さを絶賛「彼にボールを渡せば、あとは勝負を決めてくれる」

現在のキングスは2005-06年以来となるシーズン40勝を達成し、同年以来となるプレーオフ出場が確定的だ。この躍進の大きな原動力の1つは、昨シーズン途中にトレードで獲得したドマンタス・サボニスの攻守に渡る活躍だ。

サボニスは現地19日の時点で平均19.2得点、12.5リバウンド、7.2アシスト、フィールドゴール成功率61.2%を記録。彼が今のスタッツを維持した場合、伝説の名センター、ウィルト・チェンバレンが1966-67シーズンに達成して以来となるNBA史上2人目の1試合平均19得点、12リバウンド、7アシスト、フィールドゴール成功率60%以上の偉業となる。

NBAインサイダーであるシャムス・カラニア氏がホストを務めるトーク番組『Stadium』に、キングスのディアロン・フォックスとサボニスが出演。ここでフォックスは、シクサーズのジョエル・エンビード、ナゲッツのニコラ・ヨキッチというMVP候補もいる中、サボニスこそが今シーズンのオールNBAファーストチームのセンターに選出されるべきと主張した。

「彼がトップ3センターであることに疑いの余地はない。トリプル・ダブルを多くやり、ダブル・ダブルではリーグトップだ。センターで彼より良いプレーをしている選手がいるとは思わない。ヨキッチ、エンビードより上だと思う。彼らは素晴らしいプレーをしている。ただ、もし、ドマス(サボニス)が25試合もいなかったら、僕たちは間違いなく今の順位にはいないよ」

フォックスが言及したようにここまでサボニスは2位のヨキッチより4回多い、リーグ最多57回のダブル・ダブルを記録している。一方のサボニスはクラッチタイムに試合を支配するフォックスの勝負強さを絶賛。彼がいるからこそチームは接戦の終盤に落ち着いてプレーできると語った。

「彼が第4クォーターに活躍して勝てた試合は数えきれないくらいある。残り1分半で4点ビハインドになっても、『僕たちはまだ行ける』という感じだ。ここで相手を止めて確実に得点する。そして、彼にボールを渡せば、あとは勝負を決めてくれるんだ」

リーグ随一のクラッチタイムプレイヤーとなったフォックス、そして万能センターのサボニスと2人の確固たる柱がいるキングスは久しぶりのプレーオフ出場が確実視されている。本来であれば、プレーオフ進出を喜ぶべきだが、最早ポストシーズンでどこまで勝ち上がれるかのほうで注目を集めるチームとなっている。