序盤から大差を付けた川崎ブレイブサンダース、横浜との神奈川ダービーを圧勝

2018/12/09
Bリーグ&国内
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川崎ブレイブサンダース

文・写真=鈴木栄一

横浜は攻撃的布陣が裏目、ディフェンス崩壊

12月8日、川崎ブレイブサンダースがホームで横浜ビー・コルセアーズと対戦。今シーズン初の神奈川ダービーとなった一戦で序盤から大差を付けると、そのまま付け入る隙を与えず94-55と圧勝した。

この試合、横浜は1試合平均で約20得点、10リバウンドを挙げているジャボン・マックレアを故障で欠く中、チームに合流したばかりの新加入アーサー・スティーブンソンをベンチ登録させる。さらに田渡凌、細谷将司と2人の司令塔に川村卓也の3人を揃って先発起用するこれまでにない布陣で試合に挑んだ。

横浜のトーマス・ウィスマンヘッドコーチは、辻直人の故障離脱で川崎の先発が篠山竜青と藤井祐眞であることを踏まえ「将司はスコアリングガードで、相手の先発ガードはともに背が小さいです。そして今、彼はチームで一番3ポイントシュートの確率が良い。ウチに足りていないのは得点能力で、彼を2番に置くことで得点を増やすことを考えて使いました」と意図を明かす。

しかし、田渡、細谷、川村のトリオでリズムをつかむ前に横浜の守備が崩壊してしまう。開始数分こそ田渡、細谷がそれぞれ3ポイントシュートを沈め互角に渡り合うが、川崎は残り約7分半から怒涛の23連続得点。「今シーズンはここまで良い試合はあったけど、大爆発といったものはなかった。それが(41得点を挙げた)代表のカザフスタン戦で自信を取り戻すことができた」と気分良く試合に臨めていたニック・ファジーカスが、このクォーターだけで15得点を挙げるなど、最初からエンジン全開の川崎が第1クォーターでいきなり31-12と大量リードを奪った。

川崎ブレイブサンダース

第3クォーターにも爆発、早々に勝利を決定付ける

その後も川崎が優位を保って試合を進める。第3クォーターもアタックとパス回しで守備のズレを作るとファジーカス、バーノン・マクリンの2人で計18得点とゴール下で確実に加点。再びこのクォーターで33点の大量点を挙げ、この時点で83−40と第4クォーターを前に勝負を決めた。

川崎の北卓也ヘッドコーチは「第1クォーター、第3クォーターで差がついたので良い流れで試合ができました」と勝因を語る。ただ、先発陣がメインでプレーした第1、第3クォーターでともに30点越えの一方で、控え陣のプレータイムが増えた第2、第4クォーターはそれぞれ20点以下となった点については次のように課題を挙げる。

「ベンチメンバーも先週の天皇杯で良い活躍をしてくれており期待していましたが、今日はどちらかというとスタートのメンバーの方がシュートは入りました。また、点差が開いたので若い選手たちでユニットを組んで出した時間帯が多かったです。そこでボールを持っている選手が苦しんでいる時、次のサポートがなかなかできていない。そこは一緒に出ているメインの選手がもっと自覚を持って助けてあげてないといけない。メインの選手たちだけでない時は、よりみんなで助けあって周りを生かすことを意識していく必要があります」

一方、横浜のウィスマンヘッドコーチは「今日の試合について特にコメントすることはないです」と完敗を認めた上で、次のように苦しいチーム状況を語る。「現在は選手が交代したりして変わってきています。そういった時期はチームが一つにまとまりづらく、実際にまとまれていない。今、B1で戦えるチームになっているとは思わないです。アーサー選手はチームに合流して1週間で、コンディションが上がっているわけではない。日本人選手もしっかりと各個人がやれていることをやれている状況ではありません」

そして「川崎はここまで平均73得点でしたが、第3クォーターの終わりで83点を取られています。本当にディフェンスが課題です」と続ける。神奈川ダービーをより盛り上げるためには海賊の奮起が不可欠であり、そのためにはまず守備の立て直しが何よりも求められる。