9連勝中の島根はFE名古屋と今シーズン2度目の対戦へ
信州ブレイブウォリアーズ(18勝21敗/中4位)vs富山グラウジーズ(7勝32敗/中7位)
サンロッカーズ渋谷に勝率で並ばれて順位を1つ落とした信州。残り21試合で、チャンピオンシップ出場圏内まで6ゲーム差と崖っぷちに立たされている。前節は、ジョシュ・ホーキンソンの帰化とウィリアム・モズリーの復帰により、アンソニー・マクヘンリーを同時起用するビッグラインナップを先発で起用。今後はさらに完成度が高まると予想されるため、相手にとって驚異となるだろう。今節は富山の外国籍選手のオフェンスを止めるために、インサイドを中心にエナジーの高いディフェンスをできるかが鍵となる。
前節の富山はSR渋谷に敗れたものの、最大22点差を追いつく粘り強さを見せた。高い位置からハードにプレッシャーかけることでSR渋谷のリズムを崩すことに成功していたため、今節もディフェンスでハッスルできるかがポイントだ。前節から加入のマイルズ・ヘソンが32得点、ノヴァー・ガドソンが27得点と2人に得点が集中したため、今節は日本人選手の得点にも期待したい。特別指定選手ながら、今シーズン残り試合で先発を担うであろう喜志永修斗のプレーメークにも注目だ。
三遠ネオフェニックス(17勝22敗/中5位)vsサンロッカーズ渋谷(18勝21敗/中3位)
前節の三遠はシーホース三河相手に中外バランス良く得点をし、付け入る隙を与えなかった。ここまでチームを引っ張ってきた佐々木隆成が右手の負傷で途中欠場しており、今節の出場は不透明である。しかし、金丸晃輔と細川一輝のシューター陣は高確率で3ポイントシュートを成功させており、外国籍選手も安定したパフォーマンスを発揮している。三河戦でもしっかり獲得できていたリバウンドをSR渋谷相手にも取れるかがポイントとなる。
SR渋谷は週末に群馬クレインサンダーズとの代替試合を戦っており、中2日で今節を迎える。中断期間を挟んで5連勝と調子を上げていたが、群馬との第2戦は惜しい敗戦となった。しかし中地区3位に順位を上げて、チームとしても士気は高いだろう。持ち味である堅守が戻ってきているため、まずはディフェンスからリズムをつかみたい。セカンドチャンスやターンオーバーからの得点も武器になっているため、チャンスを確実に得点に繋げられるか注目だ。
島根スサノオマジック(32勝7敗/西1位)vsファイティングイーグルス名古屋(19勝20敗/西5位)
現在9連勝中で勝率を伸ばし続けている島根。前節は滋賀レイクスに高確率のフィールドゴールを許したものの、勝負どころでしっかりとディフェンスを堅めて相手の反撃を振り切った。島根は3ポイントシュートを軸とするチームではあるが、得点源を散らしてディフェンスに的を絞らせないためにも、インサイドからも得点がほしい。ハンドラーであるペリン・ビュフォードから展開を作り、ニカ・ウィリアムスやリード・トラビスの合わせに期待したいところ。ターンオーバーの少ない着実なバスケを今節もできるかが鍵となる。
前節、約2カ月ぶりに勝利し9連敗を脱したFE名古屋は再び西地区5位に浮上。連敗中に欠場が続いていたアンドリュー・ランダルが復帰したため、ここから仕切り直していきたい。前回の島根戦ではズルズルと離される展開になったため、今節は試合の入りから強固なディフェンスでイニシアチブを握りたい。推進力のあるビュフォードや安藤誓哉を自由にプレーさせないディフェンスを遂行できるかに注目だ。
広島ドラゴンフライズ(28勝11敗/西3位)vs京都ハンナリーズ(16勝23敗/西7位)
前節は惜しくも琉球ゴールデンキングスに敗れた広島。その中で、Bリーグデビューとなったカイ・ソットは10得点3ブロックと存在感をしっかり示した。今後、外国籍3選手を絡めたビッグラインナップの完成度が高まることは間違いなく注目が集まる。特に対戦する京都はディフェンスリバウンドが泣きどころで、セカンドチャンスからの失点割合が高いチームのため、高さが生きる展開に持っていきたいところ。中を生かすために、外で待ち構える辻直人の3ポイントシュートにも注目だ。
前節の京都は追い上げられながらも粘り強さを見せて、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの接戦を制した。不動の先発ガードであった久保田義章の復帰時期が不透明なため、名古屋D相手にもしっかりゲームコントロールしていた小西聖也にかかる期待は大きい。さらに、ディフェンスリバウンドの獲得はマストとなってくるため、前節から加入したエペ・ウドゥの奮闘も望まれる。名古屋Dに続き、西地区4強の広島を連続で撃破できるポテンシャルは十分にあるため、粘り強く戦って勝ち星を得たい。
滋賀レイクス(5勝34敗/西8位)vs大阪エヴェッサ(18勝21敗/西6位)
前節の滋賀は地区首位の島根相手に猛追を見せ善戦したが、最終クォーターで力尽きた。イヴァン・ブバの復帰は攻守ともに安定感をもたらしているため、ここからチームケミストリーを高めていけるかが残留に向けた重要課題になるだろう。大阪は相手のミスを誘う強度の高いディフェンスを持つため、いかにターンオーバーを抑えてオフェンスを展開できるかが今節の鍵となる。ホームでは3ポイントシュートの成功率が高いため、前節と同様に3ポイントシュートを効果的に使っていきたい。
前節はFE名古屋に敗れて順位を1つ落とした大阪。滋賀とは逆にチームケミストリーは成熟してきた感があり、いかに安定したパフォーマンスに繋げていけるかが鍵となるだろう。滋賀はファストブレイクからの失点割合が高いチームのため、大阪としてはしっかりチームディフェンスをしたところから、速い展開でリズムをつかみたいところ。前節に今シーズン初めて先発に抜擢され、14得点3アシストと期待に応えた木下誠のプレーメークや3ポイントシュートにも注目だ。
琉球ゴールデンキングス(30勝9敗/西2位)vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(27勝12敗/西4位)
先週末の天皇杯は悔しくも準優勝だったが、照準をリーグ戦に切り替え再びファイナルの舞台を目指す琉球。前節の広島戦では、ジャック・クーリーのオフェンスリバウンドを封じられたものの、岸本隆一や今村佳太が3ポイントシュートを高確率で成功させて勝利した。今節は、西地区4強の中でも得点力が優れている名古屋Dと対戦するため、ディフェンスの完成度が試合結果を大きく左右するだろう。特に、リーグ随一のスピードを持つ名古屋Dのファストブレイクを阻止することは、試合のペースを握るためにも最重要となる。
前節の名古屋Dは、3ポイントシュートの乱調やスコット・エサトンのファウルアウトなどゲームプラン通りに行かず京都に手痛い敗戦。西地区の上位戦線に踏みとどまるためにも、連敗は許されない。新外国籍選手のアラン・ウィリアムズはチームに合流済みで今節からの出場が見込まれるため、申し分ない実績通りの活躍をできるか注目が集まる。前回の対戦ではロースコアに抑え込まれての敗戦だったため、いかにリズム良くオフェンスができるかがポイントだ。