千葉は3ポイントシュート攻勢で富山のゾーンを攻略
12連勝と絶好調の千葉ジェッツと、3勝21敗でリーグ最下位に沈む富山グラウジーズの第2戦。昨日の第1戦では4点差と辛勝した千葉だが、この日は課題だったディフェンスをきっちりと修正して完勝を収めた。
千葉の大野篤史ヘッドコーチは、「キャッチ&シュートでオープンの3ポイントシュートを許した」という前日の反省を踏まえ、「フィジカルで身体を当てる部分」と「コミュニケーションする部分」を修正したと語る。その対策が見事に当たり、富山のスクリーンプレーを封じ込めた。
オフェンスでは3ポイントシュートで富山のゾーンディフェンスを攻略。ハイポストにボールを入れてディフェンスを収縮させてからの素早い展開でノーマークを作り、3ポイントシュートを沈めていく。石井講祐が前半だけで4本の3ポイントシュートを成功させ、41-31と千葉がリードして後半を迎えた。
修正したディフェンスで付け入る隙を与えず
後半に入っても千葉のディフェンスが機能する。特にボールを運ぶ選手である城宝匡史、宇都直輝、山崎稜に対して激しくプレッシャーをかけ、簡単にゲームメークをさせなかった。
その意図を大野ヘッドコーチはこう説明する。「ボールラインが下がることによってパスが良いアングルで出てきますし、キャッチ&シュートの比率が多くなってくるので、まずはボールハンドラーにストレスをかけさせようと選手に言いました」
これで富山はオフェンスの組み立てに時間がかかり、常にショットクロックを気にしながらの攻撃でリズムに乗れなかった。最も厳しくマークされた城宝は、ゲームハイの29得点を挙げた前日から一転、8得点に終わる。宇都が高さとスピードのミスマッチを突いて得点を重ね、チームハイの16得点を挙げるも、パスの出し手を探すシーンが目立った。
最終クォーター、残り4分を切ったところでヒルトン・アームストロングのインサイドプレーが決まり、千葉のリードが20点を超える。その後、石井がダメ押しの3ポイントシュートを連発し90-65で大勝した。
富山のヘッドコーチ、ボブ・ナッシュは「23アシストという数字が物語っているように良いオフェンスをされた」とシンプルに敗因を挙げた。
千葉は連勝を13に伸ばした他、開幕早々からケガで離脱していた原修太がこの試合で戦線復帰。攻守のバランスが試合を重ねるごとに向上し、結果が出ていることで選手も自信を持ってチャレンジできている。リーグで最も勢いのあるチームだけに、次節アウェーの新潟アルビレックスBB、そして年内最後の試合となるホームの川崎ブレイブサンダースとの対戦が楽しみだ。
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