渡邊雄太

序盤に大量ビハインドを背負うも、ベンチメンバーが奮闘

ネッツがバックスのホームに乗り込んだ一戦で、渡邊雄太が2月10日のブルズ戦以来となる20分以上のプレータイムを獲得し、チームハイの10リバウンドを記録した。前半に最大22点のビハインドを背負ったネッツは後半に反撃し、終盤には2点差まで詰め寄るも、ブルック・ロペスのプットバックで4点差とされ、直後にはキャリアハイとなる9個目のブロックショットを食らい、113-118で敗れた。

ネッツはディフェンスが崩壊し、高確率で3ポイントシュートを許し、0-19のランを浴びる苦しい立ち上がりに。14点ビハインドの第1クォーター残り54秒に出番が回ってきた渡邊は、残り2秒に3ポイントシュートを決められ、自陣からロングスリーを狙いファウルを誘う積極性を見せたが、ファウルはコールされなかった。

そのまま第2クォーターも出場した渡邊は、積極的に3ポイントシュートを狙っていくがこれが決まらない。クローズアウトシチュエーションからドライブに行くも、2人をかわしてフィニッシュに行った際にロペスのブロックに阻まれた。前半は5本のフィールドゴールをすべて外し無得点に終わったが、安定感のあるディフェンスを見せ、特にスモールラインナップで高さに不安がある中で7リバウンドを挙げるなど、守備面でチームを助けた。

その後も出場機会を得た渡邊は最終クォーター開始30秒にドライブからシュートファウルを誘発して、フリースローで初得点を記録。残り6分40秒にはディフェンスリバウンドに絡んでからすぐさま走り出し、パティ・ミルズのリードパスに反応して速攻を決めた。渡邊の速攻で1ポゼッションゲームに持ち込んだものの、その後はバックスに突き放され一度も逆転できないまま敗れた。

渡邊は29分のプレータイムで4得点10リバウンド1アシスト1スティールを記録。ネッツは先発の5人が18分以下のプレータイムとなり、ミルズがチームハイの23得点、キャム・トーマスが21得点を挙げたようにほとんどの時間をベンチメンバーで戦った。結果的に3点差で敗れたが、序盤の大量ビハインドからカムバックし、あらためて選手層が厚いことを証明した一戦となった。