マーケル・フルツ

写真=Getty Images

診断結果は胸郭出口症候群

セブンティシクサーズは、肩の診断を受けるために11月下旬からチームを離れていたマーケル・フルツが、無期限で欠場することを発表した。

シクサーズが発表した声明によれば、複数名の専門医の診断を仰いだ結果、フルツは胸郭出口症候群と診断された。胸郭出口症候群とは、首と肩の神経が圧迫されることで痛みなどが生じる状態で、腕をあげる動作などで肩や腕、肩甲骨周囲に痛みが生じる他、前腕尺側と手の小指側に違和感、痛み、痺れ、感覚障害、手の握力が低下する症状も見られることがあるという。

精神的な部分が影響して不振に苦しんでいる、という意見もあったが、フルツが本来の力を発揮できていない原因は、運動に障害を来たす症状だった。

『The Athletic』によれば、フルツは今後、コービー・ブライアント、シクサーズGMのエルトン・ブランドが現役時代に指導を受けた理学療法士と治療を始めるという。

今シーズンが2年目のフルツは、19試合(先発15試合)に出場して平均8.2得点、3.7リバウンド、3.1アシストを記録。フリースロー成功率は56.8%と低く、そのフォームも変則的なものだったが、胸郭出口症候群の症状が影響していた可能性はある。

シクサーズは、フルツがチームを離れてから噂されたトレードに関する憶測報道を否定した。また、先月ティンバーウルブズからトレードで加入したジミー・バトラーらチームメートも、全面サポートを約束している。

不在の間もチームが好調なことに焦りやフラストレーションを感じるかもしれないが、長いキャリアを送るためにも、ここはグッと堪えて、治療とリハビリに励むことが賢明な判断だ。