ドラフト1巡指名権3つのオファーをラプターズが拒否したとの報道も
ラプターズはここまでリーグ下位に沈んでいることもあり、現地2月9日のトレード期限までに主力を含めた大型トレードの可能性が高いと見られている。そして、驚異的な守備範囲の広さを誇るリーグ有数の『3&D』であるOG・アヌノビーは、25歳とこれから全盛期を迎えることもあって多くのチームの関心を集めている模様だ。
現在、アヌノビーの周辺はより一層、騒がしくなっている。地元紙『トロント・スター』は、あるチームがドラフト1巡指名権3つを交換条件にアヌノビーの獲得に動いたが、ラプターズから拒否されたと報道した。また、カナダの著名ラジオパーソナリティであるボブ・マッカウン氏が、自身のポッドキャスト番組で「あるNBAインサイダーからアヌノビーはラプターズを出たいと思っていると聞いた」と語るなど話題は尽きない。
現地29日の時点で45試合出場し平均16.9得点、5.5リバウンド、2.0アシストにリーグトップの2.1スティールを挙げているアヌノビーは、地元テレビ局『Sports Network』の取材に対し移籍希望の発言をしたことはないと話し、現状についてこう語った。
「(移籍の噂は)全く気にならないし、自分にできることは何もない。誰にも移籍について話していない。それに、選択できるものではないし、自分でコントロールできないことに怒っても仕方がないんだ」
また、不満を持っているとの憶測がなされているオフェンス面での役割についても「毎日、より良くなろうと取り組んでいる。ある試合では大きな役割を担うこともあるけど、それはみんな同じだ。試合によって役割は違うものだよ」と問題がないことを強調する。
今後のラプターズは2月5日までアウェーゲームが続くが、チームはアヌノビーが手首の負傷により、少なくともこの遠征期間中は欠場することを発表した。彼が実戦復帰する時、引き続きラプターズの一員なのか、それとも違うユニフォームを着ているのか。この1週間、彼に関する報道はさらに加熱していきそうだ。