「他の選手もプレーに絡む形を続けないといけない」
11月29日にステイプルズ・センターでペイサーズと対戦したレイカーズは、レブロン・ジェームズが第4クォーター残り5分から12得点を決めてオフェンスを引っ張り、レイカーズが104-96で勝利した。
「第2クォーターを除いては良いディフェンスができた」と、試合後にレブロンが語ったように、レイカーズは第1クォーターの失点をわずか15点に抑えた。勝負どころとなったラスト5分でも、守備で相手に重圧をかけ続けて勝利を掴んだ。ただ、それよりも気がかりなのは、レブロン頼みの状況に改善が見られないことだ。
レブロンは、現役最強クラスのフィニッシャーであり、トップクラスのディフェンダーでもある。勝負どころでチームがボールを託す機会が増えるのは当然だとしても、レギュラーシーズンが進む中でこの課題を解決する方法を見つけられなければ、レイカーズは昨シーズンまでのキャバリアーズの二の舞を踏んでしまうだろう。
球団社長のマジック・ジョンソンも、この状況を危惧している。『SiriusXM NBA Radio』とのインタビューで、「我々は、レブロンの出場時間を気にかけている。それに、彼が全てをこなすようにはしたくない。今のクリーブランドは、一からやり直しているところだ。そういう形にはしたくない」と語ったばかりだ。ペイサーズ戦後の会見では、レブロンの出場時間、依存度に関する質問が指揮官ルーク・ウォルトンにも投げかけられた。ウォルトンは、「彼は素晴らしい選手なので、常に多くの責任を引き受けてくれている。ただ、チームは、他の選手がプレーを決める形も続けている。レブロンに限らず、コート上のベストプレーヤーがチームを引っ張る。彼だけではなく、他の選手もプレーに絡む形をこれからも続けていかないといけない」とコメント。そして「今日は、彼が第4クォーターに素晴らしいプレーをしてくれた。別の試合では、彼だけではない形も改善させていきたい」と、続けた。
レブロンは「うちにはプレーを決められる選手は多い。ただ、チームが必要な時には、いつだっていけるようにしている」と笑顔で語ったが、彼に依存する形を続けていては優勝は狙えない。
チームケミストリーの形ができつつあり、試合に勝てるようにもなった。レイカーズが次に取り組むべきは、レブロン頼みからの脱却に他ならない。
? LeBron James found his rhythm down the stretch, finishing with 38 points, 9 rebounds, and 7 assists in tonight's win. pic.twitter.com/eFMt1rAs1k
— Los Angeles Lakers (@Lakers) 2018年11月30日