八村塁

「アグレッシブにやっていきたい」と抱負を語る

レイカーズへの加入が決まった八村塁がロサンゼルスに入り、メディカルチェックを終えてトレードが完了した。現地1月24日、ホームのクリッパーズ戦では出場こそしなかったもののベンチに入っている。

試合前には会見が行われ「すべてがあっという間でしたけど、チームメートやコーチに会って、自分もレイカーズの一員になったんだと思えてきました」と話し、「僕はオフェンスでいろんなことができる。それをここでも生かしてアグレッシブにやっていきたい」と抱負を語った。

ただ、八村加入の喧騒をよそに、チームはクリッパーズ相手に試合開始から0-9のランを浴び、そのまま一度もリードを得ることなく115-133と完敗。22勝28敗となり、プレーオフのストレートインとなる西カンファレンス6位までのゲーム差が3.5と開いた。

明日もホームで、今度はスパーズとの対戦が予想されている。バック・トゥ・バックの2試合目となるこの試合で、八村はレイカーズでのデビューを飾る予定だ。

また、右足のケガで12月中旬から戦線離脱しているアンソニー・デイビスが明日のスパーズ戦で復帰する可能性がある。デイビス不在の戦力ダウンは大きいが、レイカーズはこの間を10勝10敗と踏ん張った。新加入の八村、そしてデイビスの復帰で強力な巻き返しをスタートさせたいところだ。

八村の獲得を主導したレイカーズのロブ・ペリンカGMは、「我々は常に良い戦いを期待されている。八村はその流れに加わることで、また別のレベルに行けるだろう」と大きな期待を寄せるとともに、「まだ私の仕事が終わったわけではない」と次なる補強にも動いているようだ。

開幕から5連敗、2勝を挙げた後にまた5連敗と最悪のスタートを切った今シーズンのレイカーズだが、その後は試行錯誤を繰り返しながら少しずつチーム状況は良くなりつつある。この状況を一気に好転させる『即戦力』の働きが八村には期待される。

2日連続の試合であること、またロニー・ウォーカー四世とオースティン・リーブスがケガをしていることもあって、いきなり長いプレータイムを得ること、また先発起用もあるかもしれない。今のレイカーズを立て直すのは簡単なミッションではないが、八村にとってはしばらく停滞していたキャリアを一気に高める大きなチャンスだ。