大野ヘッドコーチが千葉に凱旋

新潟アルビレックスBB(3勝21敗/中8位)vs大阪エヴェッサ(10勝14敗/西6位)
前節の富山戦は新潟にとっては落せないゲームだったが、杉本天昇と木村圭吾、綿貫瞬が揃って欠場。期待のスティーブン・グリーンも出場時間が伸びず無得点に終わった。若手のウイング陣を欠く中、ベテランのフランチャイズプレーヤー、池田雄一が3ポイントシュートを6本中3本決めて、9得点と意地を見せたのは好材料。今節、大阪に対してはよりディフェンスの意識を上げてチーム全体で守りたい。一方、前節の大阪は地区首位だった琉球を打ち破る金星。得意のトランジションが機能してファストブレイクだけで22得点をあげた。琉球のセカンドチャンスポイントを完全に防ぐことはできなかったものの、ペイントでやられないようにチームでディフェンスできたのが勝利に繋がった。ディージェイ・ニュービルの調子の良さはもちろん、合田怜や木下誠、鈴木達也といったバックコート陣が展開をうまく作っていた。今節もこの勢いで新潟に連勝したいところ。

川崎ブレイブサンダース(15勝9敗/中1位)vs京都ハンナリーズ(9勝15敗/西7位)
前節の川崎は、信州相手に第1クォーターでビハインドを背負うものの、そこからカムバックし逆転勝利。連敗を止めて、中地区首位を死守している。藤井祐眞は8試合連続で2桁得点しており、フィールドゴール成功率も好調である。今シーズンは80失点が勝敗の分かれ目になっているので、今節も強固なディフェンスから流れをつかみたい。特に京都のジェロード・ユトフやマシュー・ライトに簡単に3ポイントシュートを打たせないよう警戒が必要だ。一方、前節の京都は滋賀に快勝。インサイドをしっかりと制圧した上で、アシストも27まで伸ばし、ボールがよく動くオフェンスを展開できていた。フィニッシュをする外国籍選手も重要だが、水野幹太や久保田義章といったプレーメーカーが川崎のディフェンスを攻略できるかが鍵となる。ビッグラインナップには手を焼くことが想像されるので、シェック・ディアロを中心に全員バスケでぶつかっていきたい。

琉球ゴールデンキングス(19勝5敗/西2位)vsアルバルク東京(19勝5敗/東2位)
前節の琉球は大阪に敗戦。勝率こそ同じだが、西地区首位を広島に明け渡してしまった。第1クォーターこそ持ち前のディフェンシブなゲームだったが、後半は大阪のトランジションに翻弄された上に、インサイドを封じられてしまいリズムを崩した。12節で三河に敗戦になった時も同じような展開だっただけに、この負けパターンを払拭したいところ。特に今節は勝率で並ぶ好調A東京が対戦相手だけに年を跨いでの一大決戦となる。一方、前節のA東京は宇都宮に完勝して10連勝。今シーズンはリーグの中でも3ポイントシュートの成功率が低いチームではあったが、直近2試合はキックアウトが綺麗になされることが多く、高確率で決めている。特に安藤周人は8本中6本決める好調ぶりで、田中大貴の不在を感じさせない。オフェンスもさることながら、やはり生命線はディフェンス。前節も宇都宮をしっかり69点に抑え込んだ。お互いのディフェンス力が発揮された好ゲームを期待したい。

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千葉ジェッツ(20勝4敗/東1位)vs三遠ネオフェニックス(12勝12敗/中4位)
オフシーズン、元千葉Jの大野篤史ヘッドコーチを筆頭にコーチングスタッフ9名が三遠に移籍して以来、初めての対戦で注目が集まるカード。前節は群馬に100点ゲームで勝利して、20勝リーグ1番乗りとなった千葉J。ジョン・ムーニーの欠場を逆手にとって、スモールラインナップで速い展開と3ポイントシュート主体のスタイルで勝ち星を重ねており現在6連勝中。ディフェンスではスイッチからヘルプローテーションを素早く行い死角のない強さを感じる。千葉Jの選手にとっては、大野ヘッドコーチとの再会となれば否が応でも気合は入るだろう。一方の三遠はここにきて復調を見せている。特に前節は西地区上位の名古屋Dに勝利した。やっと復帰した金丸晃輔は再びケガによる戦線離脱が推測されるが、各々が自分の役割を遂行していて、シーズン序盤の強い三遠が戻ってきた印象だ。名古屋Dに勝利したことは自信につながっただろう。智将・大野ヘッドコーチが知り尽くした千葉Jの選手に対して、どんなバスケを仕掛けてくるか楽しみである。

信州ブレイブウォリアーズ(11勝13敗/中5位)vs宇都宮ブレックス(11勝13敗/東4位)
前節は、勝率5割復帰をかけて川崎に挑んだ信州だったが、生原秀将とアンソニー・マクヘンリーの欠場も影響し、あえなく敗戦。第1クォーターこそ攻守ともハマり10点のリードを奪ったが、第2クォーター以降失速してしまった。ここのところ好調な熊谷航や岡田侑大は活躍を見せたが、ディフェンスが綻ぶ時間帯もあり、川崎の総合力の前に屈する形となった。今節はリバウンドやマークマンの受け渡しなど基本的な部分を確実に遂行したい。一方、前節の宇都宮はエース比江島慎と佐々宜央ヘッドコーチを欠く状態でA東京に完敗。セカンドユニットでオフェンスが停滞し、逆転されてからは一度ついた点差を追い上げることができなかった。しかしアグレッシブにプレーする姿勢は見せていたため、宇都宮らしい全員バスケで再起に期待したい。地区は違えど両チームとも勝率で並んでおり、仮に2連勝すれば勝率5割に復帰できるため、チャンスをものにするのはどちらか注目のカードとなる。

仙台89ERS(8勝16敗/東6位)vs広島ドラゴンフライズ(19勝5敗/西1位)
B1で唯一、年明けの1日と2日で開催される本カード。前節の仙台はホームで北海道に敗戦。第4クォーターは持ち味のディフェンスで、北海道のオフェンスを停滞させて逆転の芽も見えたが、一歩及ばなかった。第2クォーター序盤にあった連続得点を許す時間帯を減らすように、ハードなディフェンスを40分間継続できるかが鍵となるだろう。エナジーを持って噛み合った時には鉄壁となるディフェンス力を持っているだけに、西地区首位の広島を相手にしても簡単はやられない力を見せて欲しい。一方、前節の広島は相変わらずの勝負強さを発揮して、FE名古屋に逆転勝利し西地区首位に返り咲いた。第4クォーターで寺嶋良がドライブで切り裂き8得点、ドウェイン・エバンスはフリースローを10本成功させるという集中力を見せた。直近8試合は全て80得点以上とオフェンスの好調さもうかがえる。辻直人やアイザイア・マーフィーが要所でしっかり仕事してくれるのがチームとしてステップアップに繋がっている。ディフェンスを重視する仙台との対戦だけに、的を絞らせないよう全員で得点できるか注目だ。