開志国際

タイムアウト明けのナンバープレー、介川のゴール下で幕

ウインターカップ男子準決勝、藤枝明誠vs開志国際の一戦は1ポゼッションを争う死闘となった。

開始4分半、藤枝明誠はここまで7得点すべてを決めていた赤間賢人が早くも個人2つ目のファウルをコールされてベンチへと退くことに。それでも、エースのファウルトラブルに浮足立つことなく、霜越洸太朗が3ポイントシュートを連発するなど、よりアグレッシブに攻めたことで21-15と先行した。その後も互いに決定打を欠く我慢比べの時間帯が続いたが、第3クォーター終盤に試合が動く。

開志国際が6点ビハインドで迎えた残り4分35秒、オフェンスリバウンドを獲得した介川アンソニー翔がそのままアタックし、ボヌ・ロードプリンス・チノンソから個人3つ目のファウルを誘発した。その結果、ボヌのディフェンス強度が下がり、ここまで得点が伸び悩んでいたバシール・ファイサル・モハメッドが連続でペイント内で得点していった。残り1分半には再び介川がオフェンスリバウンドを獲得し、ボヌから4つ目のファウルを誘発しつつ、得点も決め切るバスケット・カウントに成功した。完全に勢いに乗った開志国際は残り18秒に赤間からも個人4つ目のファウルを誘発。こうして弱体化したインサイドを攻め立て、約2分半の間に13-0と走った開志国際が59-54と逆転して最終クォーターを迎えた。

藤枝明誠はエースと大黒柱がともに4ファウルという状況だったが、ベンチに下げなかった。結果的に極限状況で集中力が増し、赤間はその後も得点を量産していき、ボヌも強度の高いディフェンスを取り戻した。こうして、リードチェンジを繰り返す接戦が最後まで続いていった。

残り17秒、赤間に2本のフリースローを決められて同点に追いつかれた開志国際は、タイムアウト明けのオフェンスで介川がハイポストからアタックし、ゴール下を決めて土壇場で抜けだした。そして、藤枝明誠の同点を狙ったシュートが外れ、最終スコア78-76の激戦を制した。

富樫英樹コーチはタイムアウト明けのプレーについて「デザイン通り」と胸を張った。「指示通りです。ナンバープレーで、アンソニーで行こうと。スクリーンにうまく引っかかって、よく決めてくれました」

決勝点を決めた介川はこのように試合を振り返った。「アタックし続けて、ファウルを積ませたのが良かったです。最後はハイポストで僕がボールをもらうプレーでした。あのプレーはいけるんじゃないかと思ってましたが、決め切れてうれしかったです」

明日の決勝戦は奇しくもインターハイと同じ組み合わせの福岡第一vs開志国際に決まった。富樫コーチは「夏のリベンジ」と言い、このように意気込んだ。「離れる時は3ポイントシュートとブレイク。第一さんはそれを得意としているので絶対にプレスに引っかからないようにしたい。リバウンドはこちらに分があると思うので、インサイドで勝負しようと。友達ですが、井手口(孝)先生をやっつけたい」