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シュートの『GOサイン』が出ていてもチームプレーを重視

昨シーズンと比較してフリースローによる得点、平均得点を向上させたスパーズのカワイ・レナードには、指揮官グレッグ・ポポビッチから自分のタイミングでシュートを打っても構わないという『GOサイン』が出ている。名将と呼ばれるポポビッチから信頼されている証だが、レナード本人が重視しているのは、チームメートとの連携によるチームオフェンスだ。

『ESPN』の取材に応じたレナードは、「もっとチームメートがプレーに絡むよう努力しているところなんだ」とコメント。「GOサインを出されているからといって、ポゼッションのたびにシュートを打つわけじゃない。相手のディフェンスを引き付けて、できればダブルチームを誘って、オープンなチームメートにパスを出したいんだ。今はまだダブルチームを仕掛けられたときの対処法を学んでいるところなんだ。これも僕にとっては成長の過程だよ」

今シーズン開幕から22試合を終え6試合で30得点超えを達成しているレナードは、12月6日のティンバーウルブズ戦では、フィールドゴール15本中11本成功を含む31得点を記録。スパーズの選手で1試合のフィールドゴール数を15本以下に抑えて30得点をマークしたのは、2015年にティム・ダンカンが達成して以来のことだ。

最近の試合ではフェイダウェイ・ジャンプシュートを放つ場面が増えたようだが、レナードは、「スパーズに入団してからずっと練習しているシュートだから」と控え目に語る。

「今は自分を中心としたプレーが増えているから、フェイダウェイはこれからもっと見られると思うよ。選手として成長するには実戦での経験が必要で、少し経験を積めたからね」

引退したレジェンドのダンカンと同様に多くを語らないタイプのレナードは、今後もチームメートに背中を見せてスパーズを引っ張っていく。

練習中というフェイダウェイシュート。成功率が上がり、ディフェンダーにとっては落ちるのを祈ることしかできない。