ジョン・ムーニー

千葉J指揮官「後半からディフェンスを頑張ってプレッシャーをかけてくれた」

12月17日、千葉ジェッツはホームで茨城ロボッツと対戦した。前半から高確率で3ポイントシュートを決めた富樫勇樹を筆頭に好スタートに成功すると、第3クォーターに1ポゼッション差まで追いつかれる場面もあったが、富樫を中心としたバックコート陣が連続で速攻を成功させたことで危機を乗り越え、83-70で勝利した。

千葉Jは試合開始から4分の間に富樫の3ポイントシュートを含む8-0のランで先行すると、守ってはタフなディフェンスで簡単にシュートを打たせず、ドライブに対しては外国籍選手がカバーに入るなど内外で隙のない守備を披露した。クォーター中盤に茨城のキックアウトからアウトサイドシュートを許すも、富樫がジョン・ムーニーとのピック&ロールから2本目となる3ポイントシュートを沈めて追いつかせず、19-10とリードして最初の10分間を終えた。

第2クォーターに入るとビハインドを背負う茨城が反撃に出る。チームのリーディングスコアラーのチェハーレス・タプスコットがタフショットを沈めて点差を1桁台にすると、千葉Jのターンオーバーを誘うディナイディフェンスを見せてチームに流れを引き寄せる。また、オフィシャルタイムアウト明けのセットプレーでエリック・ジェイコブセンがバスケット・カウントに成功。クォーター終盤に富樫の3ポイントシュートで再び点差を広げられるも、これまでドライブを警戒しアンダーで守る千葉Jの外国籍選手に対してジェイコブセンが3ポイントシュートを決めて上回り、5点までビハインドを縮めて試合を折り返した。

エンドが変わった第3クォーター、第2クォーターの勢いを保った茨城がファストブレイクを連続で仕掛けて9-0のランに成功し、開始3分半に1ポゼッション差まで迫る。しかし千葉Jは慌てることなく、クリストファー・スミスの3ポイントシュートで逆転を許さない。また、「選手はハードにプレーしてくれていましたが、第3クォーターから疲れてしまいました」と茨城を指揮するリチャード・グレスマンが悔やむように、徐々に茨城の足が止まっていった。こうしてペースが落ちた茨城を尻目に、富樫やベンチメンバーの二上耀らバックコート陣を起点にしたファストブレイクを連続で成功させたことで、リードを11点に拡大した。

2桁のリードで第4クォーターを迎えた千葉Jは、茨城を翻弄するボールムーブから原修太が3ポイントシュートを成功させるなどオフェンスの好調が続く。さらに残り7分には、第3クォーターにリードを広げる立役者となった二上のアシストからスミスがダンクを決めてこの日最大の16点差に。その後、トーマス・ケネディに連続で3ポイントシュートを決められて追い上げられるも、ともにゲームハイとなる20得点14リバウンドでダブル・ダブルを達成したムーニーがペイントエリアから3連続得点とインサイドを支配し勝負を決めた。

勝利した千葉Jのジョン・パトリックヘッドコーチは次のように試合を振り返った。「ファストブレイクの部分でイージーなミスがありましたが、後半からディフェンスを頑張ってプレッシャーをかけてくれました。来週は久しぶりに平日の試合がないので、明日の試合は全力を出して勝てるようにしたいと思います」