最後までシュート精度が落ちず、3ポイントシュート成功率は驚異の58.1%
天皇杯4次ラウンド、千葉ジェッツvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズの一戦は、ディフェンス強度とトランジションオフェンスの両方で上回った千葉Jが106-74で快勝した。
試合序盤、ともにディフェンスの強度が高く、ピック&ロールからズレが作れない状況で個の能力が光る展開に。いずれのシュートもタフなシチュエーションながら、富樫勇樹が3本連続で3ポイントシュートを沈めて千葉Jが先行する。オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントを与えたが、名古屋Dの得意なトランジションを封じて流れに乗せず、速攻の本数で上回った千葉が28-21とリードした。
第2クォーターに入っても、千葉Jの流れが続く。個々のディフェンス強度が高く、さらに攻守の切り替えも速いことでリズム良く得点を重ねていった。一方の名古屋Dは序盤から千葉Jのリズムを狂わせようと前線からプレッシャーをかけ続けるが、突破されてイージーシュートを決められてしまう。ゾーンを併用するチェンジングディフェンスを敷いても、ゾーンの弱点である3ポイントシュートを決められるなど機能しなかった。また、千葉Jのディフェンスを剝がすことができずに連続でムービングスクリーンをコールされれば、原修太を筆頭に徹底マークを受けた須田侑太郎の3ポイントシュートが連続でエアボールになるなど、得点が伸び悩んだ。
クリストファー・スミスとヴィック・ローの2人が合計で20得点を挙げるなど、個人の突破力で上回り、トランジションも良く機能した千葉Jが55-37で前半を終えた。
後半の立ち上がり、連続で3ポイントシュートを許し点差を詰められた千葉Jだったが、すぐに3ポイントシュートを返して流れを渡さない。そして、レイ・パークスジュニアとコティ・クラークの1on1に対し、ローが連続でブロックショットを見舞うなど、時間が経つにつれてディフェンス強度を増していく。こうして守備から流れを引き寄せた千葉Jは、原と富樫の3ポイントシュートなどでラスト3分間を11-0とし、リードを27点まで拡大。その後も最後までシュート精度が落ちず、31本中18本の3ポイントシュートを成功(58.1%)させて、100点ゲームで完勝した。
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