復帰戦でいきなり39分出場とフル稼働「勝つために力を尽くしたい」

現地5日、セブンティシクサーズは敵地でロケッツと激突した。シクサーズは右足の負傷で戦線離脱していたジェームズ・ハーデンが約1カ月ぶりの復帰を果たしたが、ダブルオーバータイムの末に123-132で敗れている。

現地11月2日のウィザーズ戦ぶりに出場したハーデンは、もともとプレータイムを制限する予定だった。しかし、試合がダブルオーバータイムにもつれたことも影響したのか、復帰戦でいきなり39分もプレーしている。ただ、内容は21得点7アシスト4リバウンド2スティールを挙げる一方で、フィールドゴールは19本中4本の成功に留まり、7ターンオーバーを献上するなどミスも目立った。

試合後、ハーデンは復帰へのうれしさを感じる一方で、 試合勘が戻っていないことを実感している。「良いプレーができなかった。まだ、試合に慣れていない。ただ、言い訳をするつもりはないし、もっと良くしていかないといけない」

2度のオーバータイムでハーデンは、10分のうち7分54秒もプレーしていた。シクサーズの指揮官、ドック・リバースはもっと出場時間を抑えたかったが、ハーデンが大黒柱としての責任感と勝利への貪欲な姿勢を見せたため、コートに送り出したという。

「試合前には明確な起用の計画があったが、コートに立って戦い続けないといけなかった。試合に出たら競技者として、勝つために力を尽くしたいんだ」

リーグ下位のロケッツに痛い黒星を喫したシクサーズはこれで3連敗となり、12勝12敗で勝率が5割となってしまった。中々、波に乗れない苦しい状況は続いているが、それでもハーデンが復帰初戦からフル稼働できたことは今後に向けた明るい材料となっている。