5本の3ポイントシュートを決めた富樫勇樹はゲームハイの23得点を記録
12月3日、千葉ジェッツと秋田ノーザンハピネッツが対戦した。リーグトップの平均12.6リバウンドを誇るジョン・ムーニーが不在の千葉Jは、第1クォーターこそインサイドで劣勢に立たされるも、5本の3ポイントシュートを含む23得点をマークした富樫勇樹を筆頭にアウトサイドシュートから流れを引き寄せ89-78で勝利し、今シーズン最長となる5連勝を収めた。
秋田は、リーグトップとなる44本の3ポイントシュートを決めてオフェンスの主軸を担うスタントン・キッドが第1クォーターから12得点と荒稼ぎすると、ディフェンスでは千葉Jに6個のターンオーバーを誘発させる強度の高い守備を発揮する。また、秋田を指揮するケビン・ブラスウェルアシスタントコーチが「水曜日のアルバルク東京戦の勢いのまま積極的にリバウンドを取ることができていた」と称賛するようにチーム全員がリバウンドを取りに行く積極性を見せ、7本のオフェンスリバウンドからセカンドチャンスに繋げる。クォーター終盤には、ベンチメンバーの伊藤駿が連続で3ポイントシュートを決めて、27-11と第1クォーターを圧倒した。
ビハインドで第2クォーターを迎えた千葉Jは、原修太がファストブレイクで3ポイントシュートを決めると、クリストファー・スミスと富樫がトップから連続でアウトサイドシュートを沈めて点差を縮める。残り7分28秒に秋田がタイムアウトを要求するも、富樫が自分より15cmも高い中山拓哉のディフェンスをかいくぐって3ポイントシュートを立て続けに沈めて流れを渡さない。ディフェンスでは、第1クォーター以上のプレッシャーで秋田のシュートを落とさせると、残り38秒に富樫がまたも3ポイントシュートを決めて2点差まで追いつき、試合を折り返した。
第3クォーターに入ると、強度をさらに高めた千葉Jはキッドのターンオーバーから富樫が連続でファストブレイクに走り、開始1分でついに逆転する。また、秋田のシュートミスからディフェンスリバウンドを得ると、そのまま速攻に繋げ、残り5分にはリードを2桁に広げた。クォーター終盤に、古川孝敏のバックドアで連続失点するも、3ポイントシュートを1本のみに抑える堅い守備を見せて、5点リードで最終クォーターへ突入した。
第4クォーターの千葉Jは、ヴィック・ローが第3クォーター終盤に4ファウルとなったキッドを狙い、連続でミドルシュートを決めてジワジワとリードを拡大。第1クォーターに好調だった伊藤の3ポイントシュートで追いかけられるも、残り2分には速攻に走った原がでスティーブ・ザックのアンスポーツマン・ライク・ファウルを誘発して流れを断ち切るとともに、点差を2桁に乗せてそのまま逃げ切った。
ムーニーが不在の中、アウトサイドから勝利を引き寄せた千葉Jの指揮官、ジョン・パトリックヘッドコーチは今日の試合を次のように振り返った。「16点差で負けていてそこから良いカムバックをしてくれました。出られない選手がいる中で、大切な勝利をつかんだと思います」
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