川崎vs島根は、上位キープのためにも負けられない一戦に

レバンガ北海道vs滋賀レイクス
4勝10敗で東地区7位の北海道と、2勝12敗で西地区8位の滋賀が対戦する。前節に千葉ジェッツと対戦した北海道は、ディフェンスで脆さが出る時間帯が多く敗戦。ターンオーバーの少なさや勝負どころでのシュート成功率の高さなどオフェンスはポジティブな要素が多いため、ディフェンスの改善に期待したい。ベテランながらタフにディフェンスをしていた桜井良太が第1戦は出場停止となるため、全員の意識が勝敗を左右する。一方、滋賀は前節に大阪エヴェッサと対戦し、ロースコアゲームを落として10連敗中。これ以上の連敗は避けたいが、ペイント内での失点が大部分を占め、こちらもディフェンスの脆さを露呈している。個々がディフェンスの強度を高くして、チーム全員が連携して守りたいところ。オフェンスでは、狩野祐介が好調の3ポイントシュートを良い形で打てるプレーをクリエイトしたい。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs富山グラウジーズ
10勝4敗で西地区4位の名古屋Dと、4勝10敗で中地区7位の富山との対戦。前節の名古屋Dは、勝率で並んでいた琉球ゴールデンキングスに惜しくも敗戦となった。試合は、第3クォーターまで琉球にペースを握られていたが、第4クォーターにディフェンス強度を増し、3ポイントシュートも確率良く成功させて自分たちのバスケで猛追した。現在首位から1ゲーム差とはいえ、西地区の上位争いを勝ち上がっていくためにも、今節の富山には連勝したいところ。一方、前節の富山はジョシュア・スミスが欠場する厳しいロスター事情ながら、信州ブレイブウォリアーズに勝利。試合のペースとしては信州優位な展開ではあったが、第4クォーターに3ポイントシュートが爆発して逆転した。今節もスミスが欠場となる場合、晴山ケビンやコーディ・デンプスのアウトサイドシュートの成功率が勝敗に直結する。また、名古屋Dはオフェンス効率も良いので、富山のディフェンスは踏ん張りどころだ。

京都ハンナリーズvs信州ブレイブウォリアーズ
6勝8敗で西地区6位の京都と、5勝9敗で中地区5位の信州との対戦。前節の京都は、正ポイントガードの久保田義章が欠場となったが、ルーキーの小西聖也が奮闘。広島ドラゴンフライズにリードを許す展開ながら、大きく離されることなく試合を進めたが、捕えきれずに敗れ現在は3連敗中となっている。ターンオーバーから速攻を許していたため、攻守ともにトランジションの意識を再確認したいところ。一方、こちらも連敗中の信州は、ウェイン・マーシャルの離脱後から、チームに勢いがない印象だ。前節の富山戦では、前半をビハインドで折り返したものの、第3クォーターに逆転。しかし、再度リードを許して敗戦となってしまった。また、新外国籍選手のウィリアム・モズリーが先発選手として初出場し、ディフェンダーやスクリーナーとして信州にフィットしそうなスタイルの片鱗が見ることができた。

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大阪エヴェッサvs広島ドラゴンフライズ
5勝9敗で西地区7位の大阪と、11勝3敗で西地区1位の広島との対戦。前節の大阪は滋賀と対戦した。前半は重たい展開ではあったが第3クォーターに点差を広げ、そのままリードを守って勝利。よく走り、ディフェンスの的を絞らせず、5人が2桁得点とバランス良く得点した。ディージェイ・ニュービルのワンマンチームではなく、全員で守り全員で得点する意識があれば、広島に土をつけることも可能だ。一方、前節の京都戦で出場選手全員が得点して勝利を収めた広島。こちらも全員バスケの色が強く、チームとして完成度の高さがうかがえる。ターンオーバーを5つに抑えて、アシストは25本と西地区の首位に相応しい手堅いバスケを展開した。

新潟アルビレックスBBvs仙台89ERS
1勝13敗で中地区8位の新潟と、5勝9敗で東地区6位の仙台との対戦。前節の新潟は前半にシーホース三河からリードを奪うものの、第3クォーターに逆転を許して敗戦した。コフィ・コーバーンの加入でリバウンドは取れるようになっているが、やはり課題はディフェンス。三河戦ではピック&ロールへの守備がうまくいかず、最後までシュート成功率を下げることができなかった。キャプテンの澁田怜音の離脱が続く見込みのため、全員で意識高く守りたいところだ。一方、仙台は茨城を相手に競った展開になりながらも終盤に突き離し勝利。川崎ブレイブサンダース戦から2連勝と上り調子だ。ハードなディフェンスはもちろんのこと、3ポイントシュートのタッチが良い選手が多く、やりたいバスケができている印象。特に渡辺翔太は後半だけで14得点と茨城のディフェンスを翻弄していた。なんとしてでも連敗脱出したい新潟と連勝で勢いに乗る仙台の好ゲームに注目だ。

川崎ブレイブサンダースvs島根スサノオマジック
8勝6敗で中地区2位の川崎と、11勝3敗で西地区2位の島根との対戦。前節に天皇杯で敗れた横浜BCに快勝してリベンジを果たした川崎は、マット・ジャニングの復帰は未定なものの、ジョーダン・ヒースが戦線復帰。オフェンスはリングへの意識が高く積極的なシュートやドライブが随所に見られ、ディフェンスでは横浜BCの起点となっている河村勇輝に対してゾーンを敷き、ドライブからのアシストを完封。中地区2位とはいえ勝率が決して良いわけでないので、引き続き負けられない戦いが続く。一方、前節もリード・トラビスの離脱を感じさせずにFE名古屋に勝利した島根。ペリン・ビュフォードは相変わらず絶好調で、今シーズン2度目のトリプル・ダブルを達成。しっかり守り素早く攻める『バズソースタイル』に一層の磨きがかかった印象だ。お互い地区の上位を死守するために意地を見せる試合となる。