実績十分も昨シーズンはニックスで構想外となり2月中旬からプレーせず
マーベリックスが司令塔のケンバ・ウォーカーを獲得し、そのためのロースタースポットを空けるためファクンド・カンパッソを放出すると『ESPN』が報じている。現在マーベリックスは4連敗を喫しており今シーズン9勝10敗と失速中で、なんらかのテコ入れが必要な状況となっている。
今オフ、マーベリックスはエースガードのジェイレン・ブランソンがフリーエージェントでニックスに移籍したが、彼の穴埋めとなる即戦力を獲得していなかった。その結果、大黒柱のルカ・ドンチッチはここまで平均33.1得点、8.4アシストと申し分のない活躍を見せているが、ドンチッチへの依存度が高すぎるのが大きな課題となっている。実際、欠場した試合を含め彼が30得点以下に終わった試合はここまで0勝6敗と勝てていない。
今のマーベリックスはドンチッチ以外でオフェンスを牽引できる人材が不足している。特にブランソンの代役を獲得しなかった代償は大きく、ゲームメークを補うガード陣の補強が不可欠だ。そこでオールスターに4度選出されたウォーカーに白羽の矢が立ったと見られている。32歳のウォーカーは昨シーズンに加入したニックスで、シーズン途中に構想外となり2月16日以降はプレーしていない。わずか37試合の出場に留まり平均11.6得点、3.5アシストと自己最低のシーズンを送っていた。その後、今オフのドラフト当日に指名権絡みのトレードでピストンズに移籍したが、開幕直前に放出されここまで未所属となっている。
ホーネッツ時代には2015-16シーズンから4シーズン連続で平均20得点、5アシスト以上を記録するなどウォーカーの実績は申し分ない。まだ、32歳と老け込む年齢でもないだけに、新天地でなんとかキャリア再生のきっかけをつかみたいところだろう。
一方、ウォーカーと入れ替わりでチームを去ると見られるカンパッソは、過去2シーズンに渡ってナゲッツに所属し、今オフにフリーエージェントとなったが契約先がなかなか、見つからなかった。古巣のレアル・マドリードなど複数の欧州トップチームが関心を寄せる中、本人はNBAでのプレー続行を希望し、開幕直前にマーベリックスと契約していた。だが、ここまで8試合に出場し、平均6.5分のプレータイムで、1.3得点、1.1アシストと戦力になれていなかった。