何度か1桁点差に戻すも、前半の大量ビハインドが響く敗戦に
富山グラウジーズvs千葉ジェッツの第2戦。初戦で27点差の大敗を喫し、ホームでリベンジしたい富山だったが、千葉Jの堅い守備の前にオフェンスの起点を作れず、大事な場面で3ポイントシュートを射抜かれてしまい61-87で敗れた。
松井啓十郎の3ポイントシュート、ブライス・ジョンソンの3点プレーが飛び出し先行した富山だったが、徐々に千葉Jのディフェンスにつかまり失速してしまう。ガード陣がズレを作れないため、インサイドにボールを預けようとするが、ビッグマンへのパスを読まれて速攻を食らう悪循環に陥った。
序盤はディフェンスで我慢していたものの、初戦で7本の3ポイントシュートを許した富樫勇樹にスピードのミスマッチから1本目の3ポイントシュートを決められたのをきっかけに崩れてしまう。直後のポゼッションでも富樫にトランジションから3ポイントシュートを許して逆転されると、ラストポゼッションでもステップバックの3ポイントシュートを決められ、いきなり2桁のビハインドを背負った。
第2クォーターに入り、セットオフェンスから松井が3ポイントシュートを沈め、ジョンソンがパワープレーからインサイドでスコアするなど、良い時間帯もあった。しかし、コーディ・デンプスが原修太のタフなディフェンスの前に前半は無得点に終わるなどアドバンテージを作れず、良い時間が長続きしない。そして、クリストファー・スミスに3ポイントシュートで締められ、24-41と大量ビハインドを背負って前半を終えた。
それでも後半に入ると、オフェンスを修正した富山が反撃する。スペーシングが改善されたことでデンプスのドライブが生きるようになり、彼のキックアウトから晴山ケビンが3ポイントシュートを決めるなど、チームオフェンスが機能し始めた。これまでは合わせのパスの精度を欠き、速攻を食らう場面が多かったものの、抜群のタイミングでパスが渡るようになり、内外から得点できたことで点差を1桁に戻した。
しかし、この試合の富山は大事な場面でディフェンスでの我慢ができなかった。オフェンスを改善したことでその後も何度か1桁差に戻すことがあったが、要所で速攻や3ポイントシュートなど、千葉Jの得意な展開を許してしまい、タフショットを打たせてもジョン・ムーニーにオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントを奪われた。
最終クォーター序盤にも9点差まで戻したシーンもあったが反撃もここまで。その後、スミスにタフな3ポイントシュートを連続で射抜かれ集中力が切れると、7-2でスタートしたこのクォーターも最終的に12-24で終わって連敗を喫した。
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