「実際、それが僕たちが日々目指していることだ」
11月16日にウィザーズと対戦したサンダーは、前半終了時点で54-67とビハインドを背負ったが後半に巻き返し、第4クォーターになってリードチェンジを繰り返す激闘に持ち込むと、最後はシェイ・ギルジャス・アレクサンダーの決勝3ポイントシュートで逆転勝利を飾った。
残り6秒、111-113とビハインドの場面でボールを持ったシェイは、マークに付くモンテ・モリスをドライブで揺さぶって距離を作る。残り2分にシェイはデニ・アブディヤをドライブでかわしてレイアップを決めており、そのイメージがあっただけにモリスは寄せきれなかった。
シェイが軽くステップバックして放ったシュートは、残り1.9秒でリングを射抜く。彼はそれを見届けると、仲間の待つベンチに向かって喜びを爆発させた。試合後にはその理由を「みんなのおかげで快適にシュートが打てているからね」と語っている。
この試合で彼は42得点を記録しているが、そのうち30得点を後半に挙げている。後半はフィールドゴール11本中9本成功、フリースロー14本を得て10本を決め、まさに手の付けられないパフォーマンスだった。
試合が終わった直後のコートインタビューで「気分が良いね」と笑顔で話す彼は、チームメートに水を浴びせられてびしょ濡れとなった。「先週だったか、同じシチュエーションで僕らは思うようなプレーができずに勝ちを逃した。今回は決められて良かったよ。僕たちは失敗から学んで成長している。実際、それが僕たちが日々目指していることだ」
ウィザーズのブラッドリー・ビールは25得点を挙げるも勝利には繋がらず。「良いプレーはできていたのに、第2クォーターと第3クォーターにトランジションでやられすぎた」と逆転負けを悔しがりながらも、大活躍のシェイについて「スピードで圧倒するわけじゃないけど、上手くチャンスをモノにする抜け目ない選手だ」と称賛する。「自信満々で、誰も自分を止められないと思っているんだろうね。ファウルしてでも勢いを止めなきゃいけなかったよ」
シェイの42得点はシーズンハイの数字。平均得点はリーグ5位の31.5へと伸びている。チームは直近の4試合で3勝と、シェイが調子を上げたことで結果も付いてきている。今シーズン絶好調のシェイは、もはやリーグトップクラスのスコアラーと言っていい。引き続きチームを勝たせていくことで、その評価はさらに高まっていく。