『福岡決戦』でゲームハイの26得点、主役を演じた福岡第一の轟琉維「もっとレベルアップしてウインターカップに臨みたい」

『福岡決戦』でゲームハイの26得点、主役を演じた福岡第一の轟琉維「もっとレベルアップしてウインターカップに臨みたい」

2022/11/04 12:00
轟琉維

「決めるべきシュートを決められていたら、もっと苦しまずに勝てた」

福岡第一と福岡大学附属大濠によるウインターカップ予選福岡県大会決勝は、堅守速攻で主導権を握りセカンドチャンスポイントでリードを守った福岡第一が83-76で勝利した。

第一のエースガードである轟琉維が「今日は緊張しなくてワクワクしていて、良い感じでスタートが取れました」と語ったように、轟は自身のディープスリーで第一に初得点をもたらすと、ドライブ、3ポイントシュートと8連続得点を挙げてチームを牽引した。

試合後、井手口孝コーチが「全く予想していないディフェンスだったので、40分間苦しみました」と振り返ったように、高身長選手を並べた大濠のゾーンディフェンスは終始機能していた。それでも、轟が卓越したスキルとスピードを駆使し、ゲームハイの26得点を挙げたことで試合を優位に運ぶことができた。

また、最終クォーターはムスタファ・ンバアイのセカンドチャンスポイントが第一のほとんどの得点を占めたが、彼がインサイドを支配できたのは大濠のビッグマンが轟のリムアタックに対してシュートコンテストに出なければならず、ゴール下が手薄になったことが大きかった。轟のパフォーマンスが勝敗を分ける要素となったが、インターハイ王者のプライドを持つ轟は「決めるべきシュートを決められていたら、もっと苦しまずに勝てた試合だったので、もっとシュート力を上げたいです。大濠さんのゾーンの崩し方をもっと瞬時に判断できるようなバスケットIQをつけたい」と、課題にばかり目を向けた。

轟琉維

「ウインターカップの決勝で、大濠さんと戦って日本一になりたい」

大濠はエースの湧川颯斗が足を痛め、ドライブで得点を量産していた広瀬洸生が足をつるなど、主力の2人が第3クォーター途中でベンチに退くアクシデントに見舞われた。最終クォーターに崩し切れなかったこと、そして7点差での勝利ということを加味すれば、両チームにそこまでの実力差はないと言える。それでも、第一が勝ち切れたのは、一番の武器である『堅守速攻』を体現できたからだ。第一は強烈なプレッシャーディフェンスにより何度もバックコートでボールを奪ってイージーレイアップに繋げるなど、ターンオーバーからの得点で大きく大濠を上回った。

井手口コーチも「要所でウチらしいディフェンスから良いスティールできました。ポイントポイントで走れたところ、そこが勝因だったと思います」と振り返り、轟も「ディフェンスで何回か粘り強く守れたのと、リバウンド、ルーズボールをしつこくできたのが良かった」と、同様の見解を示している。

決勝に進出した時点で、両校ともにウインターカップの出場権はすでに得ていたが、第一は今回の勝利でウインターカップのシード権を獲得した。ただ、轟は実戦でしか得られない大いなる経験値を得たと感じている。「停滞した時に『我慢』と声をかけて、ディフェンスで粘ってブレイクを出そうとやっていました。大濠さんは足がつったりしていたので自分たちはもっと走ろうと。個人としてはジャンプシュートと3ポイントシュートの確率をもっと上げて、最後の時間の使い方を勉強したいです。もっとチームでしっかり守って走ることを徹底していきたいと思います」

4年前のウインターカップは第一と大濠が決勝で激突する『福岡決戦』で注目を浴びた。轟も大濠とのライバル関係には特別な思いを抱いており「最後の試合はウインターカップの決勝で、大濠さんと戦って日本一になりたいという気持ちがあります」と言う。

課題を抱えながらも勝利という結果を手にしたことは大きな意味を持つ。「大濠さんはでかくて、攻めにくいゾーンをしてきました。良い経験ができたので、もっとレベルアップしてウインターカップに臨みたいです」。最後の最後まで己を磨き、悲願の2冠を達成するまで轟は歩みを止めない。

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