さらなる飛躍にはカール・アンソニー・タウンズも忠告する食生活の改善が必要か
2020年のドラフト全体1位指名でティンバーウルブズに加入したアンソニー・エドワーズは、2年目となる昨シーズンに出場したレギュラーシーズン全72試合で先発を務めた。そして、平均21.3得点、4.8リバウンド、3.8アシストを記録し、2018年以来となるチームのプレーオフ進出に大きく貢献した。
21歳の逸材は今シーズンも中心選手の一人として8試合を終え、平均23.1得点、6.1リバウンド、4.0アシストをマーク。現地1日に行われたサンズ戦は107-116で敗れたが、エドワーズは24得点6リバウンド3スティールと攻守に渡って奮闘している。
昨年の活躍がフロックでないことを証明しているエドワーズだが、一方で少し気になることもある。卓越した身体能力を生かすプレーを大きな魅力としながら、ここまでダンクが1回もないことだ。この点について聞かれたエドワーズは、「みんながペイントの中にいる」とドライブを警戒されているからだという。
「僕は身長が193cmくらいしかないから、みんなを飛び越えることはできない。ヤニス(アデトクンボ)のように背が高くないからね。誰もが僕にダンクを求めてくるけど、そのためには良いレーンがないといけない」
エドワーズの豪快なダンクを見られないのはファンにとって残念なことだが、厳しいマークを受ける中でも3ポイントシュートなどを駆使し、平均20得点以上を挙げているのは彼の能力の高さを示している。その上で、さらなる進化のために必要なことはコンディション管理だ。連戦の2試合目となった現地10月24日のスパーズ戦でシーズンワーストの9得点に終わったエドワーズは「全くエナジーが出せなかった。もし、僕がエナジーのあるプレーをできていたら、チーム全体が変わっていた」と反省していた。ただ、この試合後の会見で大黒柱のカール・アンソニー・タウンズは、2試合続けてエドワーズが力を出せていないのはコンディションに対する意識の低さにあると苦言を呈していた。
エドワーズは、フライドチキンで有名なファストフード店のポップアイが大好きでよく食べていると公言しているエドワーズに対し、タウンズはこのように語った。「彼に対してどのように自分の身体をケアしたり、ダイエットをするのかなどを教えた方が良いかもしれない。彼がポップアイについて話していることをみんなが楽しんでいるのはわかっている。ただ、俺はそれを聞いてハッピーではないよ。俺たちはハイレベルのアスリートなんだ」
好きなものを食べることで精神面のリフレッシュをすることも大事かもしれない。ただ、長く過酷なNBAのシーズンで安定したパフォーマンスを続けるには、良いコンディションの維持が欠かせない。先輩の助言を受け入れ、エドワーズが食生活を改善すればさらにレベルアップするはずだ。