ベン・シモンズ

写真=Getty Images

「彼は『俺は勝ちたいんだ』と言っていた」

ジミー・バトラーを含む大型トレードが、ティンバーウルブズとセブンティシクサーズとの間で合意に至った。

トレーニングキャンプ直前になって、バトラーが球団にトレードを要求していたことが明るみになった。その後、ウルブズはヒート、ロケッツから提示された好条件にも首を縦に振らなかったため、今回の合意はまさに急転直下の出来事。バトラーは週明けにメディカルチェックを受ける予定で、早ければ14日のマジック戦でシクサーズでデビューを飾ると見られている。

チームメートになるベン・シモンズは、10日のグリズリーズ戦後、バトラーと会話したことを明かした。「彼とは少し話した。『俺は勝ちたいんだ』と言っていたよ。それはこのチームに浸透している意識だから、ジミーの加入が楽しみだ」

バトラーといえば、ブルズでもウルブズでも、チームメートに勝利に対する姿勢、練習に取り組む意欲が足りないと感じれば、衝突を恐れずに意見をぶつけるタイプ。それが原因でロッカールーム内の秩序を乱すこともあった。

だが、シモンズはこれを意に介さない。それどころか「ジョー(ジョエル・エンビード)も自分も負けるのは大嫌いだ。負けたら腹が立つ。ジミーとは考え方が近いと思う」と語る。

エンビード、シモンズ、バトラーの『ビッグ3』のケミストリーが機能すれば、シクサーズは一躍優勝候補に躍り出る。東カンファレンスでは、ラプターズが頭一つ抜け出し、その背後にバックス、シクサーズ、セルティックス、ペイサーズが続いている。それでもバトラー加入により、ラインナップのインパクトではシクサーズがライバルを上回る。

シーズン序盤に決まったこの大型トレードにより、シクサーズが今シーズンの台風の目になろうとしている。