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ウルブズはコビントンとシャリッチ、指名権を獲得
ティンバーウルブズが、ついにジミー・バトラーのトレードを決断した。今シーズン開幕前にトレードを要求したバトラー、2年目のジャスティン・パットンをセブンティシクサーズに譲渡。それと引き換えにロバート・コビントン、ダリオ・シャリッチ、2022年のドラフト2巡目指名権を獲得する。
ウルブズとしては、すぐさま先発として計算できるコビントンとシャリッチを獲得でき、同じ西カンファレンスのライバルにバトラーを譲らなかった点もプラス。当然、シクサーズにとってはバトラーの加入は大きい。今シーズンは開幕ホーム7連勝を記録しているとはいえ、ロードで勝てない日々が続き、現在8勝5敗。悪くはない成績だが、ラプターズとバックスが頭一つ抜け出ている現状に対し、早期に手を打つ必要があった。
ブルズ、ウルブズ時代の経緯を踏まえれば、バトラーはロッカールーム内の秩序を乱す『劇薬』になりかねない。それでも、ジョエル・エンビードとベン・シモンズとの『ビッグ3』は魅力的なユニットだ。守備に秀で、得意の3ポイントシュートでスペースを広げてくれるコビントンの放出は痛いものの、シクサーズはバトラー加入による新たな飛躍の可能性に賭けた。
バトラーは、今シーズン終了後に契約最終年を破棄してフリーエージェントになることが濃厚だが、『Legion Hoops』によれば、シクサーズは5年1億9000万ドル(約216億円)というオファーを提示できるという。優勝が可能な戦力を有し、これだけの大型契約を提示されて心が動かない選手はいない。すべては今シーズンの結果次第ということになるが、試すだけの価値はある。
このトレードがウィン・ウィンになるかどうか、今後2チームに見られる変化に注目したい。