渡邊雄太

写真=Getty Images

7得点も自分のリズムでシュートを打てず、チームは連敗

渡邊雄太がメンフィス・ハッスルでGリーグのシーズン2試合目に出場した。

スーフォールズ・スカイフォースとのアウェーゲーム、開幕戦に続いてスタメン起用された渡邊は、持ち前のフットワークとリーチの長さ、ハードワークで主にディフェンスで貢献。この部分はすでにNBAグリズリーズでのプレシーズンで実力を示しており、Gリーグでも計算できるところ。ディフェンスで綻びを見せることなく、10リバウンドを記録。高さと読みの鋭さを生かして2ブロックも披露した。

また得意のディフェンスから攻めへの切り替えのスピードも随所で発揮。第2クォーター途中には相手の軽率なパスをカットすると、すぐさまファストブレイクを繰り出し、エースのブランドン・グッドウィンのバスケット・カウントによる3点プレーをアシストしている。

ただし11本中3本しか決まらなかったシュートは課題。ロールプレーヤーとして味方を使う意識は良いが、自分のリズムでアタックすることができず、自ら窮屈なシュートを強いた印象。第3クォーター途中には自ら仕掛けて放ったレイアップ、プルアップジャンパーを連続で外している。

第4クォーターには1点ビハインドの場面で味方のシュートが外れたところにタイミング良く飛び込んで押し込み、115-114と逆転する得点を挙げたが、再び1点ビハインドで迎えたラストプレーは、同じようにオフェンスリバウンドを拾ったが時間がなくディフェンスが密集したエリアで打たざるを得ず、ブロックショットを浴びている。

この試合、34得点12リバウンドといずれもゲームハイの数字でスカイフォースを勝利に導いたヤンテ・メイテンはヒートとスカイフォースの2ウェイプレーヤー。ラストプレーで決まれば逆転の渡邊のシュートをブロックしたのもこのメイテン。渡邊のパフォーマンス自体は決して悪くはなかったが、試合のヒーローの座は同じ2ウェイプレーヤーの彼に譲ることになってしまった。

またグリズリーズはサンズ、ウォリアーズとのアウェー2連戦で連敗。渡邊がコールアップされてもおかしくない状況だけに、いつ出番が来ても対応できる準備を整えておきたい。