ドレイモンド・グリーン

クラブと協議の末、無期限でチームを離れることに

ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが会見を行い、練習中にチームメートのジョーダン・プールを殴った件について、「一人の男として、リーダーとして、間違った行動をしてしまった。チームの雰囲気は非常に悪く、その要因を作ったのは僕だ。ジョーダンと彼の家族に謝罪したい」と謝罪した。

グリーンはプールに直接謝罪することを希望しているが、それはまだ実現していない。また、それを急かすつもりもない。「一番大事なのはジョーダンの気持ちで、正直に言えば彼がどう思っているかは分からない。僕が謝罪を押し付けて済むことじゃない。僕は関係を再構築したいけど、それを押し付けるわけにはいかない。彼がどう考えるのであれ、僕はそれを受け入れるつもりだ」

そして彼はクラブ側と協議の上、しばらくチームの活動に参加しないことを決めた。「みんなの信頼を取り戻さなきゃいけないけど、それは後回しだ。最も大事なのは僕じゃなく、みんなが共通の目的に向かって練習に打ち込むことで、その邪魔をしたくはない。しばらくチームから距離を置くつもりだ。みんなが気持ちを切り替えるにはしばらくかかるだろうから、その間は一人で練習を続けるよ」

会見は30分に及び、グリーンは自分の率直な心境を語り、質問に答えていったが、なぜ事件が起こったかについては話そうとしなかった。言葉にすれば言い訳になる、と考えたのだろう。それでも、2人が同時に契約延長を控えていたことが事件のきっかけになった、という噂だけは否定している。

「契約が問題だったわけじゃない。僕は他の誰かのポケットにいくら入っているか詮索して妬むような人間じゃない。しかし、僕は自分の感情を内面に留めておくタイプだけど、それが抑えられなくなって誰かを傷付けてしまうことがある。そのことを重く受け止めているし、それを直すために努力してきたんだけど、その努力はこれからも続けていかなきゃならない。あの日の僕はプライベートで問題を抱え、精神的にとてもひどい状態だった。でも、みんな何か問題を抱えながら仕事をしているわけで、僕もチームのリーダーであり続けなければいけなかった」

グリーンに言わせれば、2019年にプールが加入してからずっと関係は良好で、彼は常にロッカールームで自分の隣にプールを座らせるようにしてきたという。負けん気が強く、練習でも試合でもトラッシュトークをする点で2人は共通しており、グリーンはそこが気に入っていたそうだ。

「僕の愛情は変わらない。これからも彼をサポートしていくつもりだ。彼が上手くやれているなら見守るし、困っているようなら手を貸す。ただ、指導には責任が伴うのに、僕はそれを怠ってしまったのだから、信頼関係を再構築しなければいけない。それは彼が必要としてくれた場合に限るけど、彼への愛情は何も変わっていない」