NBA_スマート

『勝てなかったけど、よくやった』との言葉を聞かされるのは苦痛でしかない

セルティックスのマーカス・スマートは昨シーズンのファイナル敗戦をいまだに引きずっていると、地元メディア『NBC Sports Boston』の取材で明かした。

スマートは「ファイナルでの負けを考えない日は今でもない」と心境を語る。「過去から進むことはないと思う。それを理解した。つまり、敗戦を受け入れるしか選択肢がなかったということ。あのような瞬間は決して忘れることができない。今日もこの件について考えているし、いまだに悪夢にうなされている」

昨シーズンのセルティックスは、NBAチャンピオンの座こそ逃したが、2010年以来のファイナル進出を果たし、過去10年間ではベストの結果を残した。スマート自身はレギュラーシーズン71試合出場で平均12.1得点、5.9アシスト、1.7スティールを記録するなど、中心選手の一人として活躍した。

だが、本人にとっては優勝を逃したことで昨シーズンのパフォーマンスは全く満足できるものではない。だからこそ「周りから毎日のように『勝てなかったけど、よくやった』との言葉を聞かされるのは苦痛でしかない」と言い切っている。

そして当然のようにスマートは、今度こそNBA制覇を成し遂げたいと強い覚悟を持って新シーズンに臨む。「素晴らしいのは、もう一度挑戦できる機会を得られること。俺たちは一緒に戦いに行き、すべての試練を乗り越えた時と同じチームだ。さらに素晴らしい仲間も加わっている。この状況は自分を奮い立たせてくれるし、『もう準備はできている』と言い聞かせているよ」

群雄割拠のNBAにおいて2シーズン続けて好成績を残すことは簡単なことではない。だが、勝利に貪欲であり続けるスマートの姿勢とリーダーシップは、セルティックスにとって様々な意味で大きな助けになってくるはずだ。