Gリーグのイグナイト相手にエキシビジョンゲームを2試合実施
2023年のNBAドラフトで全体1位指名の最有力候補と言われているフランス出身、現在18歳のビクター・ウェンバニャマは、221cmの長身でありながら卓越したボールハンドリングと外角シュートに機動力を備えた稀代のオールラウンダーだ。現在所属しているフランスのプロクラブ、メトロポリタン92はラスベガス遠征を行なっており、同じくドラフト上位指名候補のスクート・ヘンダーソンを擁するGリーグのイグナイトと現地4日と6日にそれぞれエキシビジョンゲームを行う。
多くのファンに加え、NBAスカウトたちにとっても見逃せない2試合を前に、ウェンバニャマはメディアの取材に応じた。『AP通信』によるとウェンバニャマは「子供の頃、バスケットボールを始める前から続けていることを話す」と、自身の目指しているものを次のように語った。
「僕は常にみんなと違うことをしようとしてきた。それはスポーツに限らず、どんな分野においてもいつもオリジナル、オンリーワンであり、今までにないことを成し遂げようとしてきたんだ。これこそ僕の人生が上手くいっている理由さ。この考えになったきっかけは分からないけど、生まれつきのものだと思う。常にオリジナルであろうと務めているし、自分を語るには『ユニーク』という言葉がぴったりだと思う」
ちなみに、このエキシビジョンゲームの中日となる5日には、同じくラスベガスでレイカーズとサンズのプレシーズンゲームが予定されている。それを考えると、NBAスカウトだけでなくレイカーズやサンズのスター選手たちもウェンバニャマのプレーを見に来ることは十分に予想できる。次代のNBAスター候補に対する注目度は高まるばかりだが、ウェンバニャマはこの状況にもプレッシャーを特に感じていない様子だ。
「自分に対して起きているすべてのことは、自分自身で期待していたもの。これは期待値のチェックリストであって、今の状況に驚くことはない。『こういうことが起きているんだ。だからこのように対処すればいい』という感じで、上手くやれていると思う」
少なくともウェンバニャマのバスケットボール選手としての個性は、他の選手にはない唯一無二のオリジナルとなっている。今回のアメリカ遠征で、彼はドラフト全体1位指名最有力候補の評価をより確固たるものとできるだろうか。