ジョシュ・ギディー

シェイ・ギルジャス・アレクサンダーとのコンビに期待

昨年のNBAドラフトで1巡目6位指名を受けてサンダーに加入したジョシュ・ギディーは、上々のルーキーシーズンを送った。再建中のチームは一度も勝率5割を超えることなく24勝58敗と冴えなかったが、ギディーは10リバウンドと3アシストを挙げた開幕戦から思い切りの良いプレーを続け、54試合に出場して12.5得点、7.8リバウンド、6.4アシストを記録した。

レギュラーシーズンのラスト1カ月半は股関節の痛みでプレーできず、早々にシーズンを終えたが、それでもオーストラリアの『FOX』の取材に応じたギディーは「次に繋がるシーズンだった」と手応えを語る。

彼にとって最も印象的だった試合は、最後の出場となったサンズ戦だ。年明けから21勝2敗と絶好調だった相手に勝てなかったものの、足首を痛めて約1カ月欠場していたシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが戻って来た試合で、その間に攻撃を引っ張っていたギディーとの組み合わせが「ピタリと合った」そうだ。

この試合を前にコーチ陣が用意した映像を見ながら「ボールを持っていない時にお互いをどうサポートできるか、いくつかのことをシェイと確認した」とギディーは説明する。「何が決定的だったのかは分からないけど、僕たち2人がピタリと合うのを感じたんだ」

そしてオフシーズンの間、ギディーはデイミアン・リラードとCJ・マッカラム、ジェイレン・ブラウンとジェイソン・テイタムのようなNBAの名コンビの映像を見て、彼らがお互いの持ち味をどう引き出していたのかを研究したと言う。

トレーニングキャンプが始まり、ギディーは「完璧な準備を整えてきた。素晴らしいシーズンを送れると思う」と気合十分だ。

現在は、サンダーに新たに加わったアシスタントコーチのチップ・エンゲランドの下、ミドルレンジと3ポイントシュートの向上に励んでいる。「彼の名前を伝えただけで、僕のエージェントは満足そうだった。彼がこれまで誰を指導してきたかを聞いて、僕も本当に興奮した。今は毎日数回のワークアウトを彼とやっている」とギディーは言う。

エンゲランドは長くスパーズで働き、トニー・パーカーやカワイ・レナードを指導してきたコーチだ。「大事なのは自信で、昨シーズンはミスをすると必要以上に考えてしまったと思う」とギディーは振り返る。どんなことがあっても揺るがない自信は、この時期にハードワークをして作り上げるしかない。彼は今、名コーチとともにその作業に取り組んでいる。

サンダーを指揮するマーク・ダグノートは、ギディーについて「今までのシュート能力でも、十分にインパクトのある選手だった。しかし、シュート能力が向上すれば今まで以上にフロアのどこでもプレーでき、ディフェンスを引き付けられるようになる。この夏に一生懸命練習してきて、今見ているだけでもかなり上達したと思う。自信を持ち、より安定した選手になった」とコメントしている。

ルーキーイヤーは上々の出来だったが、まだ満足にはほど遠い。ギディーは2年目の飛躍に向けて、日々研鑽を続けている。