セルティックス

写真=Getty Images

球団記録を更新した24本の3ポイントシュート

セルティックスが開幕から7連勝中のバックスをホームに迎えた一戦。球団記録となる24本の3ポイントシュートを高確率(43.6%)で沈めたセルティックスが接戦を制し、バックスの連勝を止めた。

前半を55-53わずかにリードしたセルティックスは、第3クォーター序盤にカイリー・アービングが3本連続で3ポイントシュートを沈め、ジェイソン・テイタムも続いて2桁のリードを奪う。

それでも最終クォーター序盤、セカンドユニットの時間帯にバックスに猛追される。3ポイントシュートが外れ始め、ヤニス・アデトクンボのフィジカルなプレーを止められず連続得点を許した。開始1分過ぎでアービングをコートに戻すが流れは変わらない。

約2分30秒で0-12と走られ、タイムアウトを要求したセルティックスは大黒柱のアル・ホーフォードとジェイソン・テイタムをコートに戻す。早速テイタムがノーマークから3ポイントシュートを沈め悪い流れを断ち切ると、残り6分を切った場面で、ゴードン・ヘイワードの3ポイントシュートが決まり、再びリードを2桁に戻した。

だが開幕から無傷の7連勝中のチームとあって、バックスはここから粘りを見せる。クリス・ミドルトンが1on1から連続で3ポイントシュートを沈めて迎えた残り12秒、2点差の場面、エリック・ブレッドソーがシュートファウルを獲得した。だが2本目を成功させるも、ブレッドソーは1本目をミスし、同点に追いつく最大のチャンスを逸した。

そして、アービングとホーフォードがフリースローをしっかり成功させ、ファウルゲームを乗り切ったセルティックスが117-113で勝利した。

セルティックスはキャブズが持つ1試合25本のNBA記録に1本届かなかったものの、これまでの球団記録を5本上回る、24本の3ポイントシュートを成功させた。

ベンチから出場し、アービングに次ぐ5本の3ポイントシュートを沈めたマーカス・モリスは「オープンだった。それで、そういう試合になった」とコメント。ドライブとパスを繰り返し、イージーシュートの機会を多く作り出す、セルティックスのスタイルが浸透している証明となった。

チームハイの28得点を挙げたアービングは「シーズン序盤の試練だった。相手の調子も良かったし、インテンシティも高い試合だった。バックスも、うちのホームで戦う難しさを知っている。ヤニスが素晴らしかったけれど、今日は良いチームディフェンスができた」と話し、東1位のオフェンス力(平均120得点)を封じたディフェンスを勝因に挙げた。

セルティックスは今後、ペイサーズ、ジャズと強豪との対戦が組まれている。アービングは祖父の慰霊祭に出席するためジャズ戦を欠場する見込み。それでも厚い選手層を誇るセルティックスは、シーズンハイの18得点を挙げ本来の調子を取り戻しつつあるヘイワードや、安定したパフォーマンスを続けるテイタムなどで、アービング不在を感じさせないはずだ。