優勝後に移籍し、プレーオフから遠のいているバーンズとは反対の道を選択か
ウォリアーズは今後の2シーズンでクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プールの4人が契約満了を迎える。当然ながらNBA制覇に貢献した4人全員を引き止めたいところだが、右肩上がりで上昇しているサラリーキャップ超過によるラグジャアリータックスの支払いを考えると、それは非現実的だ。それだけに、チームが誰の引き留めるに注力するのかが注目となっている。
『Heavy.com』では、匿名のウェスタンカンファレンスのチーム幹部はウィギンズが残留し、プールは移籍するとの予想を紹介している。この幹部は「ウィギンズはハリソン・バーンズとは反対の選択をする」と語った。バーンズは2012年ドラフト全体7位指名でウォリアーズに加入し、2015年にNBA制覇を経験。しかし、ファイナルでキャバリアーズに敗れた翌シーズンのオフ、中心選手の待遇を得られるマーベリックスと大型契約を結んで移籍を果たした。プロとしてより高額な金額を提示してくれたチームに移るのは当然の選択だが、マーベリックス、2018-19シーズン途中に移籍し現在も在籍しているキングスではともにプレーオフに出場できていない。
この背景も踏まえて、チーム幹部はこう続ける。「バーンズはキャリア序盤にチャンピオンリングを獲得し、その後でより大きな役割を欲しスターになろうとした。ただ、彼はそこから成績が低迷するチームに行き、今は『再び勝ちたい』と思っているだろう。ウィギンズは反対の道を行くつもりだ。もし、チームが彼に見合った金額を支払うならば、ウォリアーズに残ることは濃厚だ」
一方、このまま10月17日までに契約延長をしないと来夏には制限付きフリーエージェントとなるプールについては、バーンズと同様に移籍する可能性が高いと見ている。「チームが故障者を抱えて苦しい状況にある時、彼は自分のできることを証明した。ただ、クレイ(トンプソン)が復帰すると出番は減り、今はみんなウィギンズについて話している。ウォリアーズがどれだけの契約を提示することができるかによるが、その内容によって彼はバーンズのように移籍すると想像できる。ただ、そうなった場合でも、バーンズが去って(ケビン)デュラントが来たように、プールでも同じようにできるかもしれない」
新シーズンも優勝候補として注目を集めるウォリアーズだが、一方で現在の主力メンバーで戦える最後のシーズンという見方は強い。上記で挙げた選手の契約問題も含め、こういったオフコートの雑音にもいかに対処していけるかが連覇に向けた大きな鍵の一つとなってきそうだ。