チーム再建は足元から

千葉ジェッツから総勢9名のコーチ、スタッフを獲得した今シーズンの三遠ネオフェニックス。オフェンスでは、アシストによる得点割合がB1で下から4番目、3ポイントシュートを試投した攻撃の割合がB1中位(11位)であるにもかかわらず、3ポイントシュート決定率もB1で下から4番目。この数字から分かるように、昨シーズンはパスが回らずタフな3ポイントシュートを撃たされた結果、B1ワースト3となるオフェンシブレーティング(100回攻撃したと仮定した平均得点)を記録し苦戦した。

ディフェンスにおいても被3ポイントシュート決定率B1ワースト2、2ポイントシュート決定率、アシストによる失点割合、ディフェンシブレーティングの3部門でB1最下位と苦戦。チームを足元から再建するためにコーチ、スタッフ陣から強化する本気を見せた。大野篤史ヘッドコーチが千葉で見せてくれたオフボールムーブを重視した一矢乱れぬスペーシングバスケットは、オフェンス停滞に悩んでいた三遠を大きく変えてくれるだろう。

カイル・コリンズワースをポイントガードに、日本人ビッグマンの太田敦也をセンターに据えたいわゆるシーホース三河型(シェーファー・アヴィ幸樹をパワーフォワード起用)スターティング5を予想。

所属選手一覧

注目選手

佐々木隆成
昨シーズンは後半からスターターとなった若手ガード。 USG%(その選手でオフェンスが終わった割合)は 15.6%と堂々の日本人エースとして活躍。3ポイントシュートこそ成功率30%であるものの、2ポイントシュートは58%、さらにペイントエリア内決定率は脅威の74%を記録。ピックを使った後の判断力に優れており、アシストも含めた攻撃の起点になるだろう。

アイゼイア・ヒックス
昨シーズン所属したKBL(韓国バスケットリーグ) では先述のUSGは33%とオフェンスの3割以上を任されるチームの大黒柱として活躍。3ポイントシュートこそ少ないものの、2ポイントシュート決定率は60%。高い機動力でゴールへ襲いかかりオフェンスを一人で完結させられるタイプの選手。

太田敦也
昨シーズンこそ出場機会が減少したものの、カイル・コリンズワースをポイントガード起用するスモールラインナップを採用した場合、ディフェンスやリバウンドでの大活躍が期待される。

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