昨シーズン以上の完成度で常勝チームになるか

昨オフ、安藤誓哉と金丸晃輔の代表クラスの選手を補強し、移籍市場を騒がせた島根スサノオマジック。レギュラーシーズン西地区2位、チャンピオンシップではセミファイナル進出というクラブ史上最高の結果を残した。今オフも、どのような動きを見せるか注目が集まったが、まさかの金丸が契約解除に。金丸退団はインパクトがあったが、コーチ陣を含めて基本は継続路線となり、昨シーズンの成功を踏襲した上でのアップデートを図ったように見られる。まずはアルバルク東京で安藤と共闘した津山尚大を三遠ネオフェニックスから獲得。津山はディフェンス力に加えて、高確率の3ポイントシュートが魅力的なロールプレーヤーである。さらに茨城ロボッツから日本代表も経験した日本人ビッグマンの谷口大智を獲得。わずか2選手の補強に留まったが、外国籍選手3人に加え、白濱僚祐と阿部諒といった主力ウイングプレーヤーも継続で、昨シーズン以上のチームケミストリーで挑むシーズンとなる。

昨シーズン、リード・トラビスのケガによる離脱で定着したペリン・ビュフォードをウイングに起用する強烈なラインナップは、リーグ随一の攻撃力を誇る。昨シーズン中盤からディフェンスの練度も上がってきたため、攻守にアップテンポで回り続ける『バズソースタイル』は今シーズンも健在。見る者を熱狂させる島根のバスケに期待したい。

所属選手一覧

注目選手

安藤誓哉
日本人選手でリーグ最長プレータイムと最多得点でMVP獲得まであと一歩だった昨シーズンの安藤。個人としてもチームとして躍進を感じさせたが、この成績に甘んじるプレーヤーではない。今シーズンはキャプテンに就任し「優勝を獲る」と明言。2度のチャンピオンを経験した安藤が、さらなる勝者メンタリティで島根を王座へ引っ張り上げる。

谷口大智
昨シーズン、トム・ホーバスに見初められ、31歳にして日本代表デビューした谷口。外国籍選手にも対抗できるフィジカルと40.5％の成功率を誇る3ポイントシュートが武器だ。安藤や白濱、ウィリアムス・ニカとは秋田ノーザンハピネッツでの元チームメート。持ち前の明るいキャラクターで、チームの盛り上げ役としても期待される。

ペリン・ビュフォード
昨シーズン、前半は最強のシックスマン、後半は先発&ほぼフル出場とチームの中核を担ったビュフォード。トリプル・ダブル3回、ダブル・ダブル14回とオールラウンダーとして能力の高さを発揮していた。3ポイントシュートを決めた後のセレブレーション『電話をかけるポーズ』が今シーズンもたくさん見られることを期待したい。

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